きなこのブログ

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安倍、菅、二階が恐れる河井裁判証人尋問開始 2 ~河井克行が実刑を回避する唯一の手段~

 

河井克行氏が執行猶予を勝ち取る道はただ一つ
https://yuzawaheiwa.blogspot.com/2021/01/blog-post_66.html

19年7月の参院選広島選挙区をめぐる公職選挙法違反(買収)の罪で起訴されていた参院議員・河井案里氏に対し、1月21日、東京地裁「懲役1年4月・執行猶予5年」という判決が出されました。

東京地検特捜部検事の郷原信郎弁護士によれば、この判決は、夫の克行氏の裁判に決定的な影響を与え、彼への判決が、合計2901万円の現金供与のほとんどについて有罪で、量刑は3年以上の執行猶予のつかない実刑」になるのは確実ということです。


そしてその実刑判決を回避する唯一の方策は、公判審理の最後に行われる被告人質問で、「多額の現金買収を行うことにした経緯とその資金」の真相について、克行氏が包み隠さず、真実を供述することだと述べています。


衆知の様に、この買収・現金供与事件は、安倍氏が誰よりも嫌っている溝手顕正・前参院議員(岸田派の重鎮)を追い落とすために広島県議だった杏里氏を擁立し、河井夫妻に自民党の金庫から1億5千万円という法外な資金を投じたことに端を発しました。
 

菅氏に取っても、それで岸田派にダメージを与えることは安倍氏の後継を狙う上で好ましいことでした。
 

ただ河井夫妻は杏里氏の立候補に関連して最終段階で3000万円ほどを銀行から借りているので、この1億5000万円がどのように使われたのかは大きな謎となっています。


法廷でそうした事情が明らかにされれば、この買収事件は別の展開を見せることになるという訳です。


ブログ「ベンチャー革命」とブログ「郷原信郎が斬る」を紹介します。


 「ベンチャー革命」の「注1」で紹介されている郷原信郎氏の動画は圧巻なのでぜひご覧ください(自動的に後続するいくつかの動画も同様に圧巻です)。



勾留中の河井克行・元法務大臣が執行猶予を勝ち取るミチはただ一つ:安倍・菅・二階トリオから渡された1億5000万円の行方を自供すること
ベンチャー革命 2021年1月27日 No.2737


1.河井夫妻事件を追跡している元・東京地検特捜部検事の郷原氏が、勾留中の河井氏に重大なメッセージを送った
本ブログではこれまで、河井夫妻の1億5000万円疑惑事件を何度か取り上げてきましたが、この事件を追跡しているヤメ検郷原氏が河井夫妻に向けて重大なメッセージを放っています(注1)
河井夫妻事件(注2)は、周知のように、今の政権の重要人物三人組である安倍氏・菅氏・二階氏が深く関与しています。
この事件の進展如何によっては、今の菅政権(安倍政権の後継)が吹っ飛ぶ可能性すらあります。

2.河井氏が実刑を免れ、執行猶予を勝ち取る秘策を郷原氏がもらした
河井夫人についてはすでに、執行猶予付きの有罪判決が下っていますが、この刑の程度から類推すると、河井克行氏の方は、執行猶予付きの有罪で済まず、もろに実刑判決(服役4年くらいか)が下るのは間違いないようです。

そうなれば、克行氏は刑務所にぶち込まれます。
日本において、法務大臣経験者(上級国民)が、刑務所にぶち込まれるのは前代未聞でしょう。
上記、郷原氏によれば、河井氏が実刑を免れるミチはただ一つ、それは、自民党の重鎮・安倍・菅・二階トリオの、河井事件への関与を洗いざらい、国民に向けて自供することだそうです。

3.河井克行氏が、安倍・菅・二階トリオをかばっても、報われることはない
河井夫人に執行猶予付き有罪判決が下った以上、克行氏にとって、安倍・菅・二階のトリオをかばっても、自分が無罪放免される可能性はほぼないでしょう。
このトリオには、日本の司法に不当に介入するほどの独裁的権力はないのです。
彼らが司法権力に不当に介入したら、明らかに憲法違反です、到底、許されません。

これくらいのことは、法務大臣経験者の克行氏は十分、承知しているはずです。
克行氏は、安倍・菅・二階トリオから密かに渡された1億5000万円の行方を知っているはずです。
克行氏が執行猶予をもらって、釈放されれば、まだ、人生をやりなおせます。
克行氏に残されたミチ、それは1億5000万円の行方を洗いざらい、国民と当局に自供することです。

注1:YouTube“【河井案里氏有罪判決、絶体絶命の克行氏、公判での「真相供述」➡大逆転はあるか!?】 郷原信郎の「日本の権力を斬る!」#58”2021年1月26日

 

 

注2:河井夫妻選挙違反事件

 

 


河井案里氏有罪判決、極限まで追い詰められた克行氏、被告人質問“真相供述”で大逆転を!
郷原信郎が斬る 2021年1月22日


2019年7月の参院選広島選挙区をめぐる公職選挙法違反(買収)の罪で起訴されていた参院議員・河井案里氏に対して、昨日1月21日、東京地裁で、判決が言い渡された。


検察の求刑「懲役1年6月」に対して、「懲役1年4月・執行猶予5年」という判決だった。


「執行猶予5年」というのは、実刑ギリギリの執行猶予」を意味する。

 

地元議員5人に現金を渡した起訴事実のうち、4人については公選法違反が認められて有罪、1人については無罪とされたが、その理由も、夫の河井克行氏(元法務大臣)が案里氏とは別の人物を通じて現金供与したことについて「共謀」したとする起訴について、「共謀」が否定されたものだ。
 

克行氏は、当初は、案里氏と併合起訴され、同じ公判で審理されていたが、昨年10月に弁護人を全員解任し、それによって公判審理ができなくなったため、公判が分離され、別々に裁判が行われている。


案里氏に対する判決は、克行氏の裁判に決定的な影響を与える。

 

同じ裁判体の判断であり、克行氏の事件も、案里氏の判決で公選法違反を認めたのと同様に判断されることになると考えられるからだ。
 

このままであれば、合計100人に対する合計2901万円の現金供与の罪で起訴されている克行氏は、そのほとんどについて有罪、量刑も3年以上、執行猶予はつかず「実刑」になることは確実だ。


この事件については、昨年4月に【河井前法相“本格捜査”で、安倍政権「倒壊」か】で最初に取り上げ、

 

 

初公判が開かれた昨年9月には、【“崖っぷち”河井前法相「逆転の一打」と“安倍首相の体調”の微妙な関係】で、

 

 

克行氏の罪状認否、検察の冒頭陳述、克行氏の弁護人冒頭陳述に基づいて解説した。


初公判で、克行氏の弁護人は、「党勢拡大・地盤培養のための寄附として行われたもので、投票及び票の取りまとめのための現金供与ではなかった」として無罪を主張した。
 

確かに、検察が、現金受領者側について刑事立件すらしていないという、公選法違反の刑事実務からは考えられない対応を行っていることは、現金受領者の証言の信用性を揺るがすもので、検察の主張・立証の重大な「弱点」だ。


また、供与金額の3分の2以上を占める「県議会議員・市町議会議員・首長らへの現金供与」は、供与の時期が選挙から離れたものが多く、選挙活動ではなく政治活動に関する寄附であるとの弁解も、一定の合理性がある。


少なくとも、従来の検察の実務では、選挙から離れた時期の供与は、買収罪では起訴して来なかったのであり、公選法違反の成否の判断は微妙だと考えられた。


しかし、実際の現金供与の際のやり取りには「党勢拡大・地盤培養」についての具体的な言葉があるわけではないため、克行氏の主張は認められず、起訴事実のほとんどが有罪となる可能性が高い。

 

「統括主宰者」に対する法定刑の上限である4年程度の求刑が行われ(併合罪加重で6年まで可能ではあるが)、判決は、3年か3年6月の実刑ということになる可能性が高いというのが、上記記事で述べた克行氏公判の見通しだった。


今回の案里氏の判決は、克行氏の起訴事実の「県議会議員・市町議会議員・首長らへの現金供与」と同様の事実に対して公選法違反をあっさりと認めたもので、これによって、克行氏の無罪主張が認められる可能性は皆無に近くなったと言える。

克行氏が実刑判決を回避する唯一の方策は、公判審理の最後に行われる被告人質問で、「多額の現金買収を行うことにした経緯とその資金」の真相について、包み隠さず、真実を供述することだ。


《「安倍政権継承」新総裁にとって“重大リスク”となる河井前法相公判【後編】》で述べたように、

 

 

安倍氏には、溝手氏に対する積年の恨みがあり、安倍氏にとっては、溝手氏が野党と2議席を分け合う楽な選挙で当選し、参議院議長になってしまう事態は何としても避けたかったはずだ。

 

また、菅氏は菅氏で、案里氏を出馬させ、岸田派の重鎮である溝手氏を落選させれば、安倍首相後継争いで岸田氏に対する優位を強烈にアピールできる。

 

そういう意味で、安倍・菅両氏には、案里氏を2人目の候補として出馬させて当選させ、溝手氏を落選させようとする十分な動機があった。


「急遽、案里氏を参院選の候補として自民党で公認したものの、自民党広島県連が組織を上げて支援する溝手氏が圧倒的に有利だったため、その極めて厳しい状況を打開するためには、現金を配布して案里氏の地盤培養を図るしかないとの認識を、克行氏が、安倍氏・菅氏と共有し、自民党本部からの巨額の選挙資金を原資として、現金配布を行った

 

という私の推測に、何がしかの真実があるのであれば、克行氏にとって、その真実を、勇気を持って公判で供述することが、実刑を回避する唯一の手段だ。


もし、克行氏が真実を話せば、克行氏を厳しく処罰すべきとの声は沈静化し、むしろ、真相を供述したことを評価して、寛大な判決を期待する声が高まることも考えられる。

 

それは、自らの裁判での執行猶予に向けての「大逆転」になるとともに、日本の政治にも大きな影響を与える。


日本の政治状況は、安倍氏・菅氏の政治権力が盤石のように思えた昨年9月の初公判の時とは大きく異なっているということを、克行氏は認識すべきだ。


安倍氏は首相を辞任、その後、検察捜査で明らかになった桜を見る会前夜祭をめぐる虚偽答弁と、その合理的な説明が全くできない惨状に、政治家としての信頼は地に堕ちている。


その安倍氏の後継として首相になった菅氏も、コロナ感染対策に絡んで失態が続き、首相として絶望的な答弁能力・説明能力も露わになり、政権発足当時の高支持率も崩落に近い状況で、政権は危機的な状況に至っている。


克行氏は、実刑判決によって政治生命が終焉し、「憲政史上最悪の法務大臣の汚名に甘んじるのか、それとも、日本政治を激変させる「公判での真相告白」で歴史に名を残すのか、岐路にあるといえる。


案里氏判決で、このままでは実刑を免れる可能性は皆無となり、極限まで追い詰められた克行氏にとっては、本当に、最後の最後のチャンスである。