きなこのブログ

大失業時代が到来しています。大失業の恐ろしさを歴史から学ばなければならない。『大失業は戦争への道につながっている』

『一般会計』と『特別会計』

 

■コラム『国民よ騙されてはいけない!(No2)』昨日成立した『2021年度国家予算』は100兆円規模の『表帳簿=一般会計』だけで200兆円規模の『裏帳簿=特別会計』は隠されている!
https://blog.goo.ne.jp/yampr7/e/bc21dd5175943a02c059cf40814ee684

昨日金曜日(2021.03.26)参議院本会議で『2021年度国家予算』がなんの『本質的な議論』も『修正』もないまま賛成多数で可決・成立した。

 

 

まず最初に以下の日経新聞の記事を読んでいただきたい。
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▲21年度予算成立、過去最大106兆円 危機対応を継続
2021年3月26日 日経新聞


2021年度予算が26日の参院本会議で与党などの賛成多数で可決、成立した。一般会計総額は20年度当初に比べ3.8%増の106兆6097億円で、9年連続で過去最大を更新した。新型コロナウイルス対策で柔軟に使える予備費5兆円を計上し、危機対応を継続する。

一般会計で100兆円を超えるのは3年連続になる。歳出の3割超を占める社会保障費は0.3%増の35兆8421億円に達した。高齢化に伴う医療・年金などの自然増のほか、介護報酬や医薬品の公定価格(薬価)の改定を反映させた。9月にデジタル庁を発足させる予算を盛り、各省庁の情報システムの一元管理を進める。

歳入は税収見積もりが57兆4480億円で、当初予算としては11年ぶりに減る。借金に頼らずにどれだけ政策経費を賄えるかを示す国の基礎的財政収支プライマリーバランス)の赤字は20兆3617億円と2.1倍に膨らむ。

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▲次に財務省が公表している『2021年度一般会計歳出・歳入の構成』の図表を見ていただきたい。
ソース:財務省 令和3年(2021年)度予算のポイント

https://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2021/seifuan2021/01.pdf



▲上記の記事と上記の図表だけ見てると政府が発行する四つの国債の内二つの国債(借換債と財投債)が隠されていることが一切わからないのだ!

1.政府が発行する4つの国債とは?

赤字国債:表帳簿の『一般会計』に計上されている財政赤字を補填するための国債

毎年40兆円規模。

2021年度予算の『(赤)字国債』は37.2兆円である。

政府とマスコミは『赤字国債』の正体を隠すために『赤字国債』とは言わずに『特例国債』と呼んでいる。

建設国債:表帳簿の『一般会計』に計上されているゼネコンへの財源を確保のための国債

毎年10兆円規模。

2021年度予算の『建設国債』は6.3兆円である。

③借換債:表帳簿の『一般会計』ではなく裏帳簿の『特別会計に計上されている国債で政府が過去に発行し元本の返済期限がきた国債を切り替えるための国債

毎年110兆円規模。

2021年度予算の『(赤)字国債』は140.9兆円である。

④財投債:表帳簿の『一般会計』ではなく裏帳簿の『特別会計に計上されている国債で、政府系金融機関日本道路公団などの独立法人に資金を貸し付けるための財源を確保する国債である。

毎年20兆円規模。

2021年度の予算額は不明であるが前年2020年度予算では12兆円であった。

2.四つの国債のうち、国会で審議され報道されるのは表帳簿の『一般会計』に計上されている『特例(赤字)国債』と『建設国債』の二つしかない。

3.国会でも審議されず報道もされず国民に隠されているのは特別会計に計上されている①『借換債』と②『財投債』の二つである。

『借換債』とは特別会計(国債整理基金特別会計)』に計上された国債で政府が過去に発行した国債の元本を新たに発行する国債に切り替える国債である。

この『借換債』は過去の『国の借金』を新たな国債に切り替えるという『国家による永久借金システム』である。

日本国民はこの国債の存在を知らず、その危険性を知らず、歴代自民党政権が積み重ねた『国の借金』が現在1400兆円になっていることも、毎年30兆円が増え続けることも知らず、そのツケを毎日の生活苦で払わされていることも知らない。

日本国民がこの『無間地獄』『国家による永久借金システム』から開放される唯一の解決方法は、覚醒した市民を中心に『市民革命運動』を起こし、選挙によって自公政権を打倒して『本格的な政権交代』を実現して『市民革命政権』を樹立し『特別会計』を廃止してし『国の借金』の増加を直ちに止めることである!

特別会計『国の借金』特殊法人『官僚統制経済国会で鋭く追及していた石井紘基民主党衆議院議は『小泉政権』下の2002年10月に『暗殺』されて以降、国会でこの問題を追及する野党議員はいなくなった。


 

 

 

 

私は、2021年度予算の『借換債』の総額が『140.9兆円』であることは以下のロイターの記事で初めて知った。
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▲借換債の21年度発行見込み額140兆円超、コロナ対策で最大=財務省
2020年9月29日 ロイター
https://jp.reuters.com/article/idJPL4N2GQ1XO

[東京 29日 ロイター] - 財務省は、2021年度予算要求で、国債整理基金の歳入として借換債140兆9483億円を計上した。

累次の新型コロナ対策で増発した短期債償還で、借換債発行額としては過去最大の見込み額となった。

同省が29日発表した。

 

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『財投債』とは特別会計に計上された財政投融資特別会計国債のことで政府系金融機関日本道路公団などの独立法人に資金を貸し付ける財源獲得の国債である

この『財投債』こそが、霞が関官僚の天下り先である数千あると言われる特殊法人、独立法人の資金源なのである。

日本国民はこの国債の存在を知らず、その危険性もを知らず、歴代自民党政権霞が関国家官僚たちが作った数千の特殊法人が日本を『官僚統制経済にして『経済の自由』『活力を奪っている』ことも知らずにいるのだ。

日本国民がこの『国家統制経済から開放される唯一の解決方法は、覚醒した市民を中心に『市民革命運動』を起こし、選挙によって自公政権を打倒して『本格的な政権交代』を実現して『市民革命政権』を樹立し『特別会計』を廃止し『特殊法人』を全廃することである!

(No2おわり)