きなこのブログ

大失業時代が到来しています。大失業の恐ろしさを歴史から学ばなければならない。『大失業は戦争への道につながっている』

ウクライナでの敗北が決定的になったアメリカ/NATOは東アジアへ「転進」するつもり 4

有力メディアの「大本営発表」がウクライナの現実に押しつぶされかかっている  
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202305020000/

ポーランドのライモンド・アンジェイチャク参謀長はウクライナの戦闘でアメリカ/NATOがロシアに負けると懸念しているようだ。

 

 

 

 

ウクライナ情勢に関する情報を収集し、分析するならば、必然的にそういう結論に到達する。

 

 

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領でさえ、戦況は良くないと​読売新聞​に対して3月23日に発言、

 

 

3月29日にはバフムート(アルチョモフスク)で負けたならロシアに「妥協」しなければならないだろうと​AP​に対して語った。

 

 

ロシアの傭兵会社ワーグナー・グループを率いるイェフゲニー・プリゴジンは3月29日、彼らはバフムート(アルチョモフスク)を事実上、制圧したと語った。

 

 

武器弾薬が枯渇、訓練も不十分なウクライナ兵の死体がバフムートでも山のようになっているとする情報は偵察機の映像やウクライナ兵の証言でも明らかだ。(例えば​ココ​)

 

 

昨年2月24日にロシア軍はウクライナの軍事基地や生物化学兵器の研究開発施設を巡航ミサイルなどで攻撃しはじめた。

 

ドンバス(ドネツクやルガンスク)の周辺に集まっていたウクライナ軍は大きなダメージを受けたと言われている。

ウクライナでは2014年2月にバラク・オバマ政権がネオ・ナチを使ってビクトル・ヤヌコビッチ大統領をクーデターで排除、ネオ・ナチの影響力を強く受けたクーデター体制が始まった。

 

 

 

 

ところが軍や治安機関の内部にもクーデターを拒否する人は少なくなかったようで、一部はドンバス軍に合流したと言われている。

 

そこで、アメリカ/NATOはクーデター体制の軍事力を増強するための時間が必要になる。

クーデターから間もなく、ドイツとフランスの仲介でミンスク合意が締結された。

 

この合意をキエフ政権は守らなかったが、ドイツ政府もフランス政府も本気で戦争を止めるつもりはなかったことが昨年12月に判明した。

合意締結の当事者だった​アンゲラ・メルケル元独首相​が昨年12月7日にツァイトに対し、ミンスク合意時間稼ぎにすぎなかったことを認めている。

 

 

その直後に​フランソワ・オランド元仏大統領​はメルケルの発言を事実だと語った。

 

 

その後、8年間にアメリカ/NATOはクーデター体制の軍事力を強化するために武器弾薬を供給し、兵士を訓練、ドンバスの周辺に地下要塞を建設した。

岩塩の採掘場があるソレダルでは全長200キロメートルという「地下要塞」が築かれたが、同じようの要塞はドンバスの周辺に広がっていると言われている。

 

 

 

住民を虐殺することでロシア軍を引き入れ、身動きできなくした上で、NATO加盟国で訓練していた別働隊にクリミアを攻撃させる作戦だったのではないかという推測もある。

​反ヤヌコビッチ政権のクーデターが計画されていると2013年11月20日ウクライナ議会で議員として警告したオレグ・ツァロフ​は

 

 

22年2月19日に​緊急アピール「大虐殺が準備されている」​を出している。

 

 

その作戦にはロシア語系住民を狙った「民族浄化が含まれ、キエフ政権の軍や親衛隊はドンバスで自分たちに従わない住民を虐殺しようとしているとツァロフは主張、SBU(ウクライナ保安庁)はネオ・ナチと共同で「親ロシア派」の粛清を実行するともしていた。

ロシア軍はウクライナをミサイルで攻撃し始めた直後からウクライナ側の重要文書を回収し始めた。

 

 

その中には生物兵器の研究開発に関するものだけでなく、ドンバス攻撃計画に関する文書も含まれていた。



その文書によると、​ゼレンスキーが1月18日に出した指示に基づいて親衛隊のニコライ・バラン上級大将が1月22日に攻撃の指令書へ署名、2月中に軍事作戦の準備を終え、3月に作戦を実行することになっていた​という。

 

 

ロシア軍はその直前に動いたことになる。

ドンバスを攻撃するために集結していたウクライナ軍はロシア軍のミサイル攻撃で壊滅的なダメージを受け、ゼレンスキー政権はロシア政府と停戦交渉を始めるが、それをアメリカのネオコンやイギリス政府が壊した。


 

 


キエフ政権の親衛隊は住民を人質にしていたが、ロシア軍に解放された後に住民は親衛隊が脱出を図った人などを殺傷したと証言、クーデター体制側の残虐行為も明らかにしているが、西側の有力メディアはそうした証言を無視するだけでなく、「編集」で証言内容をにして「報道」している。

そうした「編集」の一端はドイツの雑誌「​シュピーゲル​」が明らかにした。

 

 

マリウポリのアゾフスタル製鉄所から脱出した住民のひとり、ナタリア・ウスマノバの証言を3分間の映像付きで5月2日に伝えたのだが、同誌はすぐに削除する。

 

ショルツ内閣や米英の政権にとって都合の悪い事実、つまり残虐なウクライナの占領軍からロシア軍が救い出してくれたと話しているからだ。

 

ロイターは「編集」によってウスマノバがロシア軍を批判しているかのように改竄していた。(​インタビューのロイター版と削除部分の映像​)

 

 

アメリカは1990年代からプロパガンダのために広告会社を雇うようになり、ハリウッド的な物語で人びとをたぶらかしはじめた。

 

 

勿論、そうしたことは以前から行われていたが、2011年春にリビアやシリアをアル・カイダ武装集団を使って侵略するようになると、「報道」の大半が偽情報になった。

 

その後、プロパガンダは強化されていくが、ここにきて彼らの嘘は事実に押しつぶされそうだ。

ウクライナ軍の戦死者は十数万人から30万人程度だとも言われ、塹壕は死体で埋まっていると報告されている。

 

作戦を指揮しているNATOウクライナ兵に対して「玉砕戦法」を強要してきたこともそうした状況を生み出した一因だろう。

ウクライナをロシアと戦争するように仕向けた西側の強大な私的権力はゼレンスキー政権に膨大な資金と武器弾薬を提供してきた。

 

その結果を出すようウクライナ側へ要求しているようだが、武器弾薬は枯渇、兵士の訓練も不十分。

 

一世代前の戦車や劣化ウラン弾で戦況が変化するとは思えない。

 

 

 

ウクライナの破壊が進むだけだ。

アングロ・サクソンの私的権力スラブ民族に対する差別意識によってロシアを過小評価、窮地に陥った。

 

その窮地から脱するため、中国へ「転進」しようとしている勢力もある。

 

 

アジア人への差別意識から「中国なら勝てる」と考えているのかもしれない。