2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧
アメリカ政府が必ず実額で処理しなければ済まない4000兆円(40兆ドル)概算1、サブプライム・ローンの焦げ付き処理 (内容)住宅ローン残高総額300兆円 (必要な処理額) 70%=200兆円2、モノライン4社の崩れ、ジャンク債の崩壊分 (内容…
アジアは1990年代後半の金融危機(1997年7月からの計画的なアジア通貨危機)の後、慎重な財政運営をしなさいというIMFの教えを丸のみした。 その後、アジア諸国が貯めこんだお金は、 浪費癖のある西側諸国が借り出し(ほとんどゼロ金利の日本円)、 貧…
ニューヨークは元々はニュー・アムステルダムだった。 オランダのアムステルダムから来たユダヤ人たちが作った町である。 イングリッシュ(イギリス人)が樽詰めの塩づけハムの臭いなのに対して、ヤンキー(ヤンク Yank オランダ人の意味。本当はユダヤ人)…
アメリカでは、ベビーブーマーが昨年から年金を受け取り始めた。 今後、高齢者向けの医療保険と年金などの支払いがこれから大幅に増大していく。 今後20年間にこれらの福祉政策のために支払うこと約束している金額がなんと4000兆円にものぼるのである。 そし…
現在の覇権国家アメリカの通貨 “ドル” は、最強の通貨といってもよいでしょう。 1944年のブレトン・ウッズ会議で、アメリカのドルは世界の基軸通貨となりました。 基軸通貨には、信じられないほどの特権があります。基軸通貨を説明する前にシニョリッジにつ…
近代最高の発明家、二コラ・テスラ。1856年、セルビアで生まれた。 発明王エジソンをしのぐ天才と言われ、交流電流やリモコン、無線、ラジオ、蛍光灯、電気モーターなどを発明した。1912年にエジソンと共にノーベル賞候補とされた事から、彼は「エジ…
小泉・竹中売国奴コンビによる構造改革が始まって以来、日本でもおなじみになった言葉。具体的にいうと、レバレッジとは自己資金に対する借入金の比率のことで、「大きなレバレッジをかける」とは自己資金に対して多額の資金を借り入れることを意味する。た…
アメリカのデリバティブの契約残高は、ピーク時に全取引で総額8京円(800兆ドル)あった。 それを「解かし合い」(契約の解消)でどんどん減らしていった。 今も必死で減らしつつある。 金融取引そのものを、もともとなかったことにし、どんどん帳簿から…
98年、日本長期信用銀行(長銀)は長年の乱脈経営によって破綻し、日本政府が一時国有化に乗り出す。 この際、立て直しのために税金7兆9000憶円が投入された。政府はそのうえで国内の銀行と合併させる方針だったが、そこに目をつけたのが95年にリッ…
2000年から2005年前半の住宅バブルのように、5年間で評価額が50%も上がってしまう異常事態では、家は庶民にとっての一生の買い物ではなく、金融機関を巻き込んだギャンブルの対象になった。こうしてアメリカだけでなく、同時期にイギリス、オー…
「証券化」は、うまみのあるビジネスとして広がり、信用バブルは止めどなく膨れ上がっていった。 だがそこには利益相反が存在している。投資銀行、証券会社、各種ファンド、法律事務所、会計監査法人、各付け機関、経営コンサルタントなどが同じ金融界の住人…
1981年、政権をと取ったロナウド・レーガン大統領はフリードマンの自由主義を政策に取り入れ、さまざまな規制緩和を行った。86年、BISが発表した「BISリポート」は、レーガン政権当時の変化として次の2点を指摘している。ひとつは、企業の資金調達が…
レーガン政権発足当時、ロックフェラーと深い関係を持つシカゴ大学の経済学部には、フランク・ナイト・ジェイコブ・ブァイナーという自由主義思想を持つ教授が在籍していた。 彼に強く影響を受け、現在の新自由主義の礎を築いたのが、ミルトン・フリードマン…
各付け機関や監督当局は、なぜサブプライムローン問題を見抜けなかったのか。 そこにはいくつかの理由がある。 その筆頭は70年代以降、 “意図的に行われてきた金融市場に対する規制”の骨抜きだった。 その背景を説明するためには、時代を1929年の世界…