きなこのブログ

大失業時代が到来しています。大失業の恐ろしさを歴史から学ばなければならない。『大失業は戦争への道につながっている』

夢遊病者のように戦争へ向かう日本 ~米の好戦的な布陣で核戦争へ向かう~

シャーマン国務副長官の後任がヌランド次官になり、核戦争へ向かうと懸念する声
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202306170000/

​ウェンディ・シャーマン国務副長官が6月末に退任する予定​だ。

 

 

その後任としてビクトリア・ヌランド国務次官が昇格するのではないかと言われている。

 

 

シャーマンだけでなくNSC国家安全保障会議)で中国担当シニアディレクターを務めてきたローラ・ローゼンバーガー、そして国務副次官補として中国と台湾の問題を担当するリック・ウォーターズも退任すると言われ、ジョー・バイデン政権の好戦的な色彩は強まると可能性が高い。

ヌランドは父方の祖父母がウクライナからの移民で、夫はネオコンの重鎮であるロバート・ケーガン、義理の弟はフレデリック・ケーガン、フレデリックの妻はISW(戦争研究所)を設立したキンベリー・ケーガン。ヒラリー・クリントンは友人のひとりだという。アメリカ中央軍、ISAF国際治安支援部隊)司令官、そしてCIA長官を務めたデイビッド・ペトレイアスとキンバリーは親しい。


 


2013年11月から14年2月にかけてバラク・オバマ政権はネオ・ナチを使ってウクライナクーデターを実行、ビクトル・ヤヌコビッチ政権を倒した。

 

このクーデターで中心的な役割を果たしたのはジョー・バイデン副大統領、ビクトリア・ヌランド国務次官補、副大統領の国家安全保障補佐官を務めていたジェイク・サリバンだ。


 

現在バイデンは大統領、ヌランドは国務次官、サリバンは国家安全保障問題担当の大統領補佐官

 

この3人にアントニー・ブリンケン国務長官好戦的な政策を推進している。

 

 

 

そうした中、シャーマンが排除されてヌランドが昇格した場合、その好戦性は強まる

シャーマンはビル・クリントン政権時代、1993年5月から96年3月までウォレン・クリストファー国務長官の下で国務次官補を務めていた。

 

1997年1月に国務長官がクリストファーからマデリーン・オルブライトに交代するとクリントン政権ユーゴスラビア軍事侵攻する方向へ舵を切った。

 

 

1997年8月、シャーマンは参事官として国務省へ復帰している。

オルブライトは1998年秋にユーゴスラビア空爆を支持すると表明、99年3月から6月にかけてNATO軍はユーゴスラビアへの空爆を実施した。

 

4月にはスロボダン・ミロシェビッチの自宅が、また5月には中国大使館も爆撃されている。

2001年9月11日にニューヨークの世界貿易センターバージニア州アーリントンの国防総省本部庁舎(ペンタゴン)が攻撃された後、03年3月にジョージ・W・ブッシュ政権はイラクを先制攻撃するが、泥沼化。

 

 

そこでバラク・オバマ米大統領は2010年8月にPSD-11を承認してムスリム同胞団やサラフィ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)を使った体制転覆作戦を始動させ、アラブの春が始まる。

しかし、シリアやリビアに対してはズビグネフ・ブレジンスキーが作り上げたアル・カイダの仕組みが使われる。

 

 

2011年春に両国に対する攻撃が始まり、同年10月にはムアンマル・アル・カダフィ体制が倒された。

 

カダフィ本人はその際に惨殺されている。

そこで戦力をシリアへ集中させるのだが、バシャール・アル・アサド政権は倒れない。

 

そこで軍事支援を強化、登場してきた戦闘集団がダーイッシュ(IS、ISIS、ISIL、イスラム国などとも表記)

 

2014年1月にイラクファルージャで「イスラム首長国」の建国が宣言され、6月にはモスルが制圧される。

 

ダーイッシュは残虐さを演出、アメリカに軍事介入させる道を作ろうとしていると考える人もいた。



その当時、オバマ政権には戦争に消極的な人物がいた。

 

例えばチャック・ヘーゲル国防長官やマーチン・デンプシー統合参謀本部議長は上院軍事委員会で直接的な軍事介入に慎重な姿勢を示し、ヒラリー・クリントン国務長官らと対立している。

オバマ大統領が主張する穏健派は存在しないとする報告を出したDIAの局長、マイケル・フリンは2014年8月に退役を強いられていたが、それだけでなくヘーゲルは2015年2月に解任、デンプシーは同年9月に再任を拒否されている。

 

オバマ大統領は戦争体制を整えた。

デンプシーが退役した直後の2015年9月30日にロシアはシリア政府の要請で軍事介入、ダーイッシュを含むアル・カイダ武装集団を敗走させる。

そこでアメリカはクルドと手を組むのだが、これによってアメリカとトルコの関係が悪化する。

 

現在、アメリカ軍はシリア領内に900名程度の部隊を侵攻させ、10カ所とも20カ所とも言われる数の軍事基地をシリアに建設、不法占領を続けている。

そして今、バイデン政権は、またホワイトハウスを好戦的な布陣にしようとしている可能性がある。

 

簡単に勝てるという思い込みで始めたロシアや中国に対する戦争だが、ネオコンの思惑は外れた。

 

窮地に陥ったバイデン政権は暴走し始めた。

 

6月12日から23日まで実施されるNATOの軍事演習「エア・ディフェンダー23」が注目されたのはそのためだ。

 

 

 

ベラルーシアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は6月13日、ロシアから戦術核兵器をすでに受け取っていると語った。

 

 

自国が攻撃にさらされれば躊躇なく核兵器を使用するとしている。

 

ルカシェンコの要請に基づくとされているが、少なくともロシアは同意している。

 

ネオコンが攻撃してくれば受けて立つという意思表示だろう。

そうした国際環境の中、日本は夢遊病者のように戦争へと向かっている

 

すでにアメリカ/NATOウクライナへ供給する武器弾薬が枯渇、5月には韓国がアメリカ経由でウクライナへ砲弾を提供したと伝えられてるが、ここにきてアメリカ政府は日本政府と155mm榴弾ウクライナへの供給することで話し合った​という。

 

 

数少なくなったアメリカ支援国として日本に対する要求は強まってくるだろう。