きなこのブログ

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岸田訪米で支払った貢ぎ金は9兆円 ~アメリカへの面従腹背戦略~

【3119】今度の岸田訪米で、米に払った(貢いだ、取られた)カネは、9兆円(600億ドル)である。
https://snsi.jp/bbs/page-1/

岸田首相は、今日14日には、もう東京に帰ってきているだろう。


アメリカ政府の国賓(こくひん national guest ナショナル・ゲスト。半分はインチキで、プロトコールとしては、1段階落ちる公賓=こうひん=待遇らしい。バイデンは、晩餐で燕尾服を着ていなかったし、黒のネクタイだった)でのもてなしだ。

バイデン大統領とのホワイトハウスのローズガーデンでの共同記者会見(10日)。

 

晩餐会(11日)それから、連邦議会(上下院合同)で岸田首相がスピーチをした。

 

この時、アメリカの議員たちが、岸田スピーチの間(うしろの方に、記事と共に、その一部を載せた。とてもすべてには付き合いきれない。読んでいて飽きてしまった )に、15回も、スタンディング・オーヴェイション(総立ちの拍手)をした、とテレビ新聞が伝えた。

 


なんで、アメリカはこんなに、「同盟国の日本」に気を使って、仰々しく対応し歓迎するのか。

 

(たい)中国での当てつけだ、とも、バイデンの大統領再選に向けてのアッピールだとも言われる。

 

本当は日本なんか、馬鹿にしているくせに。

私たち日本国民は、訝(いぶか)しく、怪訝(けげん)な感じで、この岸田への米国政府の「大歓迎」を見ている。

 

大方の日本人は、虚(むな)しく、白(しら)けている。

 

「日米同盟」(にちべいどうめい。the US – Japan Alliance ザ・ユーエス・ジャパン・アライアンス)と言ってみても、その真実は、「帝国 と その属国との関係」であって、日米が対等で平等な同盟だ、などと日本人は誰も思っていない。

日本国民は、こういう意図的に設(しつら)えられた、外交の粉飾(ふんしょく)に、本能的に鼻白(はなじら)む。

 

だから誰も岸田訪米など話題にもしない。 

 

私、副島隆彦も、いちいちこんな下(くだ)らない事に自分の脳を使いたくない。

 

それでも、どうしても書いておきたいことがひとつ有った。

それは、「岸田は、今回の訪米で、一体いくらアメリカに払ったんだよー」だ。

 

日本国民が知りたいのは、この一点だ。

 

このことを書いて、初めて副島隆彦である。

 

私は皆の期待を裏切らない。

 

はっきり書く。

 

日本が、今度の岸田訪米に合わせて、アメリカに支払った貢(みつ)ぎ金朝貢=ちょうこう=金)は、9兆円である。

日本から、9兆円もふんだくることが出来れば、アメリカの議員たち全員が、シラけながらも、日本の首相に、御愛想(おあいそう)の総立ちの拍手ぐらい、「ここで、拍手、起立する」の決められた通りに、するさ。

 

私、副島隆彦は、米議員たちの苦しそうな表情を、テレビのニューズ映像で、見ていてピンときた。

 

議員たちは、日本からウクライナへの軍事支援(武器と弾薬の購入費)の資金を奪い取ることが出来て、嬉しい。

 

そういう苦し紛(まぎ)れの歪(ゆが)んだ表情をしていた。

 

しかし、誰一人、この真実を口にする者はいない。

 

「親密な外国への外交儀礼に反する」からだ。

去年の10月に、米下院で、ウクライナへの軍事支援の追加の支出の法案が、審議ストップで滞(とどこお)っていた。

 

議会の下院(ザ・ハウス the House)共和党の大部分である、トランプ支持派の議員たちが、

「絶対に、この600億ドルの外国への軍事支出は、認められない。

そんな余裕の資金はわが国にはもうない。

アメリカ・ファーストアメリカの国内問題を優先)で、国内に回す支出で手一杯だ。

ウクライナへの支援は、これまでの、開戦からの総計1400億ドル(22兆円)で限界だ。

もうこれ以上は出せない」

と、ずっと、下院で揉(も)め続けた。

外交は上院議会が優先する。

 

だが、「いくら国が出すか」の国家予算の決定の権限は、下院にある。

 

だから、トランプ派の議員たちが激しく反対、抵抗して来たから、この600億ドル(9兆円)の予算がその後ずっと下りなかった。

 

それで、ウクライナに、トマホークミサイル他の最新鋭の中距離ミサイルやら、F―16戦闘機やら、エイブラムズ戦車やら、それから800万発の35ミリのロケット砲弾を供与出来ない。

なぜなら、兵器産業であるレイセオンや、ロッキード・マーチンや、ボーイングや、マグダネル・ダグラスやジェネラル・ダイナミックス社たちに、お金を払わないと、ウクライナに向けて、兵器を出荷出来ないからだ。

 

すでに兵器を出荷しているのだが、相手に渡すことが出来ない。

 

それを日本のカネで、軍需産業に払って、それでウクライナ政府に米国製の兵器とミサイル、弾薬を引き渡すことが出来る。 

 

それが9兆円だ。

日本国民には、一切このことを教えない。

 

知っているのは、自民党の一番上の10人ぐらい(岸田と林官房長官と、木原誠二幹事長代理と、鈴木俊一財務相と、それから、島田隆(しまだたかし)首席補佐官や栗生(くりゅう)俊一官房副長官たち)だ。

 

取り巻きの政治部記者や、テレビ新聞の幹部たちは、薄々は感じ取っているのだが、絶対に記事にしない。

 

出来ない。

 

だから、アメリカ政府も議員たちも、それから日本国民も、岸田の演説に、歯が浮くような苦い笑い声しか出ない。

 

これが、現実の政治だ。

私は、アメリカ情報として、昨年の10月から米議会が、ウクライナ支援予算を執行できなくて、困っている、とずっと聞いてきた。

 

ところが4月に入って、何だか急に、ウクライナ戦争をウオッチしている軍事ブロガーたちが、「600億ドルの軍事予算が米議会で通過したようだ。良かった」と書き出した。

 

あれ、ヘンだな、と、私は、ここでピンときた。

 

トランプ派の下院議員たちが、敵であるバイデン政権に妥協して折れた、という事実は全く無いからだ。

だから、またしても日本からふんだくったのだ。

 

アメリカの議員たちは、この真実を知っている。

 

だが、誰もこのことを口にしない。

 

執行部から緘口令(かんこうれい、口止め)が敷かれている。


ドイツはもう出せない。

 

その余裕がない。

 

プーチンは、ヨーロッパにまでロシア軍を出しそうである。

 

石油大国のサウジアラビアは、どんどんアメリカから離れている。

 

これまでのようには、まったくアメリカにいい顔をしない。

 

他のアラブの産油国も同じだ。 

 

オイルダラー原油の代金)の形でNYに溜(た)まっている資金を、アメリカ政府に、これ以上渡さない。

 

そうなると、もう日本しかないのだ

「日本はアメリカのお財布(さいふ)。ATM だよ」と、言われて久しい。

 

だから、これからもっともっと、若い人たちが、平気でこの言葉を言うようになることを、私は、じっと待っている。

時給千円のアルバイト料金で、働いている、日本人の下の方の、5千万人の人たちがいる。

 

もう35年間も、日本はこんな感じだ。

 

もう貧乏国だ。

 

それなのに、奇妙な上の方が、「バブル(経済)が、もう一度、来るよ。土地バブルは始まっている」と、妙に実感を込めて、騒いでいる。

 

私もその実態を、いろいろと勘付いて調べている。

岸田が、今回払った、9兆円(600億ドル。1ドル=150円で計算)が、一体、どこの勘定(かんじょう)から、出るのか、日本人は、誰も考えない。

 

特別会計からですか?」などと、私のすぐ周(まわ)りの人間たちも、馬鹿なことを言う。 

 

「バカ。国家の 裏帳簿(うらちょうぼ)からに決まっているだろう」と、私が言うと、皆、ポカンとなる。

 

そして、一瞬、空(うつ)ろな表情になって思考が宙(ちゅう)を舞う。

 

私は、いつもそのアホ面(づら)をじっと観察している。

彼らは、私と親密な関係なのに、私の、これまでの金融本を、きちんと読んでいないのだ。

 

面白半分で読んでいる。

 

まともに、私、副島隆彦が書いてきたことを相手にしない。

 

それだけの頭(知能、思考力)がない。

 

私はすべて、分かって、重々(じゅうじゅう)分かった上で、自分の本に、細かくあれこれ書いてきた。

「だから、裏(うら)帳簿から日本がアメリカに払ったカネが、これまでの40年間の累積(るいせき)の残高で、16兆ドル(1800兆円)有る、と、私が、いつも書いているだろ」と、私は、繰り返し言い続ける。

 

そして、

「これらのアメリカへの貢ぎ金、強制的な支払い の、その見返りは、100年物(もの)米国債だよ。

それが、日本政府の裏帳簿(9つある政府系の国際金融法人)に積み上がっている。
今度の、9兆円もそれに追加される。

だから、アメリカ合衆国 は、日本に債務(借金)の形を、超(ちょう)長期の米国債を売る、日本がそれを引き受ける(購入する)、という債券(ボンド)の売買の形を取るが、それが国家債務(ナショナル・デット)の貸借(たいしゃく)の形に、会計帳簿上はなる」

のだ。

 

こんなことも知らないで、いい歳の大人をお前たちは、やってきた。

だから分かるだろ。

 

なぜ国際為替(かわせ)市場で、1ドルが150円から、153円になったか。

 

 

それは、この2週間ぐらいの間に、日本政府が、手持ちの円(自国通貨だからいくらでも刷れる)を市場で売って、それをドルに替えて(日銀のブエノスアイレス支店とか、シンガポールや南アの支店とかで)、それを、アメリ財務省の口座に振り込む。

 

5兆円ぐらい売れば、為替が3円ぐらい円安にビューンと動く。 

 

これで計算が合う。

だから、日銀と財務省は、歯を食いしばって、「為替市場の動きを放置しない」と言い続けて来た。

 

一方で、円安を食い止める(阻止する)ために、山ほど日本政府が持っている米国債を、10兆円ぐらいも売って、それで「円安阻止(そし)介入をします」とは、言えないのだ。

 

それをすると、自由市場ではなくなるから。

 

政府の介入を公然と認めることを政府は出来ない。

 

それは法律違反だ。

現実は、その逆で、円安を止める介入どころか、日本政府は、さらに円を売ってドルを買って、アメリカ政府に差し出しているのだ。

 

まったくもって、「持ってけ、ドロボー」の世界だ。

 

日本は、アメリカの属国(ぞっこく。トリヴュータリー・ステイト。a tribyutary state 朝貢国=ちょうこうこく=、家来(けらい)の国)として、要求されるがままに、暴力団に、みかじめ料を払っている、哀れな商店主のようなものだ。

この真実を、私、副島隆彦は、もう30年も、ずっと自分の本で書き続けて来た。


だから、私は、いつもいつも、たったひとりでじっと耐えて、「皆が分かってくれる日まで、私は我慢する」と自分に言い聞かせて来た。

 

きっと私が死んだあとの10年後、20年後に、「大きな真実を知っていて書いてきたのは、副島隆彦だけだった」と、後世に評価されるだろう。

私は、どうにもならない気持ちを抑えながら毎日を生きている。


今度の岸田訪米で、唯一、面白かったのは、岸田の 記者会見での台本の「言い間違え」だ。

 

これは、決して言い間違え、ではない。 

 

岸田が、「日本の同盟国である中国と・・。あー、失礼。同盟国たる米国。・・ 日米同盟が優先します・・」と、急いで訂正した。

 

初めから、そのように台本に書いてあったのだ。

 

岸田はそれを読み上げた。

岸田が、言い間違えたのではない。

 

そのように、日本側のスピーチ台本の作成者たちが、岸田も了解の上で、やってみせた。

 

岸田は、まったく動じないで、一瞬、皮肉っぽい表情をした。 

 

これぐらいしか、日本は、アメリカに一矢(いっし)(むく)いる、しっぺ返しをすることが出来ないのだ。

 

岸田たち、今の、日本の政権を担っている、宏池会(こうちかい)の、せめてもの、アメリカへの抵抗だ。

 

これが、日本のアメリカへの面従腹背(めんじゅうふくはい)戦略だ。

 

これで、「日本国民よ、分かってくれー。私たち、為政者(いせいしゃ)は、アメリカとの関係で、こんなに苦しんでいる」と、私たち日本国民に必死で、伝えているのだ。

日本は、我慢に我慢だ。

 

今の日本政府は、前の安倍晋三アメリカに処分され、殺された。日本は核武装する、と言い続けたから。そして実際にそれに着手したので)のように、アメリカべったりの、反共右翼の売国奴の政権ではない。 

 

私は、今の我慢に我慢の岸田政権を応援している。

それでは、一体、いつまで日本は我慢するのか。

 

それは、米ドル=米国債 が、暴落を始める時までだ。

 

あまりにも、刷り過ぎて、世界中に垂れ流した、米ドルと ”隠れ”米国債の巨額の山が、ついに信用を無くして、崩れ始める。

 

ガラガラと巨大な信用崩壊(しんようほうかい)を起こす。

 

アメリカの金融市場が危機に陥る。

 

それは、もうすぐだ。あと一息だ。

それまでの、我慢だ。

 

同じく、アメリカのトランプ派国民が、もう我慢しなくなる。

 

その時だ。

 

その時、アメリカは国内が、動乱状況になる。

 

私、副島隆彦は、このように近(きん)未来予測し、冷静に考えています。
このことは、この4月10日に発売された、西森マリーさんの『帰って来たトランプ大統領 ー アメリカに”建国の正義” が戻る日』(秀和システム刊)の考えとピタリと一致している。

 

 

アメリカは、ドルの暴落で、諸外国からの借金(同じく米国債での支払い)踏み倒す

 

1ドルも返さない。


日本は、裏帳簿にある 1800兆円分(ぶん)米国債が紙切れになるのを、見届けた後、アメリカから独立を宣言する。

私は、昨日は、2020年4月に出版した、自著の『本当は恐ろしいアメリカの思想と歴史』(秀和システム刊)を、ずっと読み直していた。

 

自分が書いた本を読み直すことで、勉強になる、というのは不思議な話だが、本当に、私は、自分の本から改めて新発見をする。
 

この、『本当は恐ろしいアメリカ・・』は、つい最近、出した私の新刊本の『教養としての ヨーロッパの王と 大(だい)思想家たちの真実』(秀和システム、この3月刊 )と、深く繋(つな)がっていることが、分かった。

 

後から書いた新刊の『ヨーロッパの王(たち)と‥』の方が、かなり読み易くなっている。

それに比べて、『本当は恐ろしいアメリカの思想と歴史 』の方は、かなり高度の知識を、たくさん埋め込んでいる。

 

だから、私、副島隆彦の本の、相当に熱心な読者たちで、生来、頭のいい人たちでも、こっちには、歯が立たなかったのではないか。

 

それが、『ヨーロッパの王』本を、「なるほど、分かった」と感心して読んでくれた人たちが、改めて、読むと、かなりの収穫があるだろう、と、思います。

 

おそらく500人ぐらいだが、そういう、真に頭(知能、思考力)のいい読者を、私は抱えている。

 

この人たちが、私の同行者(どうこうしゃ)であり同志だ。

最後に書く。

(きん)の価格が、どんどん上がって、暴騰(ぼうとう)に近い上がり方を、この2週間でしている。

(つい)には NY(国際市場)で、金1オンス(31.1グラム) = 2,378ドル にまで撥(は)ね上がった(4月9日)。日本国内の、卸値では、1グラム = 11,700円 だ。
小売りだと、もう13,000円 間近(まぢか)だ。 

それから、銀(シルバー)が、おどろくべき高騰を、ついに始めた。 

これは注目に値する。
もうすぐ金(きん)を買おう、買おう、としていた人たちは、焦っているだろう。 

だが大丈夫です。

私、副島隆彦の言う(書く)ことを信じて、今からでも、腹を決めて、金を買いなさい。

なぜなら、米ドル = 米国債 が、世界中で大きく崩れるからだ。
その時、世界が変わる。 

そして、日本経済の50年ぶりの、新しいバブルは、中国と東南アジア諸国との連帯と連携によって起きる。

もう、欧米白人たちの資金は、日本には入って来ない。

彼らは大きく撤退しつつある。

自分の国のお城(金融市場)が、ぼーぼーと燃え出しているからだ。
これからは、いよいよアジア人が隆盛(りゅうせい)する時代だ。

日本はその時、その先頭に立っているだろう。

今は、まだ日本は真っ暗の闇(やみ)の中にいる。

だが、私たちの未来は明るい。
日本は、世界(国際社会)に何も、一切、悪いことをしないで、敗戦後の79年ここまでやって来た。
だから、日本は大丈夫だ。  

オロオロしないで、安心しなさい。   

副島隆彦