きなこのブログ

大失業時代が到来しています。大失業の恐ろしさを歴史から学ばなければならない。『大失業は戦争への道につながっている』

戦乱熱烈歓迎 3 ~平和を訴えながら戦争を焚きつける~

相手の聞きたいことを言うゼレンスキー大統領の真意はどこにあるのか分からない
http://suinikki.blog.jp/archives/86079205.html

ウクライナのヴォロディミール・ゼレンスキー大統領は相手によって発言内容を変え、相手が一番聞きたい内容を話す天才だと私は考えている。

 

彼の前職がコメディアン、俳優であり、こうした能力は前職であれば大いに称賛される能力である。

 

政治家としてもまたその能力は活かされている。

 

しかし、そのためにゼレンスキーの真意は、ロシアのウラジミール・プーティン大統領と同様に掴みがたい。

ゼレンスキーは西側メディアに対しては「一人でも多くのウクライナ国民の命を救うことが勝利だ」「領土はただの領土に過ぎない」と述べながらも、ウクライナ国民は最後の一都市まで戦う」とも述べた。

 

前半の発言内容であれば、一刻も早い停戦を行って国民の命を救うという考えなのかと私は思ったが、後半部分では徹底抗戦するということを述べているので、停戦はすぐにはできないのではないかと思わされる。

 

ブラフを言いながら、相手と交渉をするというのは常套手段であるが、ゼレンスキーが何を考えているのかはっきりしない。

ロシアのジャーナリストとのインタヴューでは中立化、非核化、国内でのロシア語使用といった内容を話しており、これはロシア側が聞きたい内容そのものになっている。

 

昨年であればこうした内容以上にウクライナにとって利益になる、有利な条件での合意がロシア側と結べていたということを考えると、ゼレンスキーの一国の指導者としての能力は低いと断じざるを得ない。

 

また、世界各国の議会で戦争を焚きつけに回って、第三次世界大戦の棄権を招来するなどというのは、全くもって世界にとって危険極まりない人物だ。



一刻も早い停戦を望む。

 

ウクライナ国民、ロシア国民の塗炭の苦しみを思い、世界中の人々の生活苦を考えるならば、ウクライナは頑強な抵抗でロシア軍を敗退させている今こそ、より良い条件で停戦ができ、和平交渉ができる時期だ。

 

西側諸国がやっていることは、出血が続いている重傷者の出血を止める措置をしないのに、輸血だけはしているということと同じだ。

 

これでは長期的に見て体が持つ訳がない。

 

ウクライナを根本的に助けるという意思はない。

 

ここは「耐えがたきを耐え忍び難きを忍び」である。

 

 

ゼレンスキーは西側諸国が臆病だと非難するが世界大戦を引き起こすつもりか
http://suinikki.blog.jp/archives/86083045.html

ロシアによるウクライナ侵攻が発生してから1カ月以上が経過し、4月になろうとしている。

 

状況は膠着状態からウクライナ軍とウクライナ国民の頑強な抵抗によってロシア軍は押し返され、作戦範囲を縮小し、東部地区の制圧に注力するように変更するという報道がなされている。

 

ウクライナのヴォロディミール・ゼレンスキー大統領はこの報道について信頼していないと述べている。

一方で、ゼレンスキー大統領は西側諸国がゲーム・チェンジャーとなる措置を取っていないことに苛立ちを隠していない。

 

飛行禁止区域設定や航空機供与があれば状況を一気に変化させて、ロシア軍を敗退させることは可能だ。

 

今の状況では出血箇所の治療(止血)をしないままで、輸血をし、点滴で栄養を投与しているような状況だ。

 

これでは根本的な解決にならないではないかというゼレンスキーの苛立ちは分かるが、一歩踏み込んだ措置は状況をさらに悪化させる可能性もある。

このような踏み込んだ措置を取るにはアメリカが主体とならねばならない。

 

飛行禁止区域設定では、アメリカ軍が区域を飛んだロシア軍機を撃墜するということになる。

 

そうなれば、ロシア軍が報復ということで攻撃を仕掛けるということになり、米露間の直接戦闘に発展する

 

これが最終的に核ミサイルの撃ち合いにまで発展するのではないかというのが世界各国の政府の懸念となっている。

アメリカ国民の多くはアメリカがロシアとの戦争に巻き込まれることを望んでいない。

 

下の記事にあるように世論調査の結果では85%が懸念を表明している。

 

これは太平洋戦争直前の状況に似ている。

 

あの時も当時のフランクリン・D・ルーズヴェルト大統領は「皆さんの息子を戦争に送ることはない」という主張を繰り返し、大統領選挙に当選した。

 

当時も戦争を忌避するアメリカ国民は多かった。

 

それが一気に変わったのは真珠湾攻撃だ。

 

これによってアメリカは日本に宣戦布告、日本と戦争状態に入り、これは三国同盟朱子氏からドイツの対米宣戦布告とつながり、アメリカはアジア・太平洋地域で日本、ヨーロッパでドイツと戦うことになった。

 

あれだけ戦争に反対していたアメリカ国民は熱狂のうちに戦争を支持するようになった。

このような偶発的な(かつ仕組まれた)事件や出来事が起きれば、今回の状況もどうなるか分からない。

 

ロシア軍の中にアメリカのネオコンや人道的介入主義派につながっている勢力がいて、ミサイルをポーランドに向けて発射すると言ったようなことを実行すれば、アメリカ軍は出動しなければならなくなる。

アメリカのジョー・バイデン政権は非常に慎重な姿勢を堅持しているが、同時に非常に強い言葉遣いをしているので危険である。

 

これ以上の事態の悪化を招かないためにも、感情的にならずに冷静に判断し、対処することが重要だ。

 

ゼレンスキー大統領は私たちの感情に訴えてくる。

 

これが非常に危険なことであることを理解しながら、彼の言葉を聞くということが防衛策ということになる。