きなこのブログ

大失業時代が到来しています。大失業の恐ろしさを歴史から学ばなければならない。『大失業は戦争への道につながっている』

ネオコン と ネオ・ナチ 8 ~日本が東のウクライナになる日~

 

アメリカはキーウをナチから守ることで、この戦争を妨ぐことができたはずだ
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-69c94e.html

BONOとTHE EDGEがU2の歌をキーウで演奏する中、

 


我々はアルマゲドンの瀬戸際に向かって水面をかすめて進んでいるが、

 


彼が実施すると言って選出された和平調停策を実施したら、リンチにかけると脅した極右過激論者に対し、ゼレンスキーに対する軍事的保護さえアメリカが誓っていたら、この戦争全体回避できたはずだという事実の強調は、おそらく時間をさく価値があるだろう。

はっきり申し上げておくが、我々が今ここで耽るのは完全な夢想だ。

 

もしアメリカが、恐ろしい代理戦争を行うのではなく、ファシストの手による非民主的な暴力的征服から、ウクライナ政府を守ると誓っていたら、何が起きたか想像し、アメリカ政府が、人類に対して、どれだけ狂気と残酷を与える必要があろうと、惑星を支配すべく絶えず働く代わりに、全員の最大利益のために行動する世界を想像するのだ。

何年間も、アメリカが、この代理戦争画に向けた措置をとらなかった世界だ。

 

 

それはさておき、アメリカが今ウクライナに注ぎ込んでいる軍事火力の、ほんの僅かなもので、ウクライナ民主主義を、国最悪の連中の非民主的な衝動から守ることで、戦争丸ごと妨ぐことができたはずなのは単純な事実に過ぎない。

 

先月、ネイション誌のカトリーナ・ヴァンデン・フーベルに、一体何がキーウがロシアとの平和協定署名を阻止していると思うか問われて、

 


何年も前から、この紛争を予言的に分析していたジョン・ミアシャイマーは下記のように答えた。

 

 

ゼレンスキーが大統領に立候補した際、彼は、ウクライナの危機を終わらせるロシアとの合意を考えだしたいと、はっきり言って勝利したのだと思う。

彼が、それからしようとしたのは、ミンスクII協定実施に向かって動くことだった。

ウクライナで紛争を終わらせるつもりなら、ミンスクIIを実行しなければならなかった。

ミンスクIIは、ウクライナ最東部、ドンバス地域のロシア語話者と、ロシア人に、かなりの自治を与え、ロシア語もウクライナ公用語にしなければならないことを意味していた。
ウクライナ右翼のせいで、ミンスクIIを実行するのは不可能なことを、ゼレンスキーは非常に速く理解したと私は思う。

そのため、危機を終わらせたいと望んでいたので、フランスとドイツや、もちろんロシアがミンスクIIを機能させることに非常に関心を持っていたが、彼らはそれができなかった。

言い換えれば、ウクライナ右翼は、その分野で、ゼレンスキーを妨害することが可能だったのだ。

ウクライナ右翼がゼレンスキーを妨害することが可能だったとミアシャイマーが言う際、投票や民主的過程によってではなく、脅迫と暴力を意味している。

 

先月アメリカはウクライナ極右を支持して、ゼレンスキーの平和への権限を破壊した」という題の記事で、ジャーナリストのアーロン・マテは下記のように書いた。

 

 

2019年4月、流れを変えるという公約で、ゼレンスキーは圧倒的な73%の得票で選出された。

翌月の就任演説で、ゼレンスキーは「人気や支持を失うことを恐れていない」「平和が実現する限り、私自身の地位を放棄する覚悟がある」と宣言した。

 

 

だがウクライナの強力な極右と、ネオナチ民兵は、ドンバスで平和合意には遙かに高い代償があることをゼレンスキーにはっきり示したのだ。
「いや、彼は命を失う」と右派セクター共同創設者で、当時のウクライナ義勇軍指揮官ドミトロ・アナトリオヴィッチ・ヤロシがゼレンスキーの就任演説一週間後に応えた。

 

 

 

「彼がウクライナと革命と戦争で死んだ人々を裏切れば、キエフ中心部フレシチャーティク大通りの木のどれかに吊される。」


 

2019年、マテとのインタビューで偉大な学者故スティーヴン・コーエンは下記発言をした。

 

 

しかし究極的に、今は余り広く理解されていないように思われる状況で、ウクライナ新大統領ゼレンスキーは、平和を目指して立候補した。

これは、いささか言い過ぎで、あなたの世代には通じないかもしれないが、彼はある種、ベトナムからの米軍の即時撤退と、それを引き換えとする捕虜返還、脱走兵に対する恩赦をうたったジョージ・マクガヴァン風選挙運動をしたのだ。

違いは、マクガヴァンは消えたが、ゼレンスキーは、71、72パーセントの得票で勝ったことだ。

彼は平和を作りだすという大変な権能で勝った。

彼はウラジーミル・プーチンと交渉しなければならないことを意味する。

それには様々なフォーマットがあるだろう? 

ドイツとフランスを巻き込むいわゆるミンスクフォーマットがあり、直接プーチンと二人でのものも。

しかし彼の意志、これは重要だが、しっかり報じられていないが、ウクライナには、これに反対する連中がおり、彼らは武装しており、前任者ポロシェンコが、どんな理由にせよ、しなかった、あるいはできなかったプーチンとの交渉には、ゼレンスキーに実際かなりの大胆さが必要だ。

一部の人々が、連中はファシストだと言うが、彼らは確実に超国家主義で、もし彼がプーチンと、この路線で交渉を継続すれば、ゼレンスキーを排除し、殺すと言っている。

私が説明したように、ゼレンスキーは前進できない。

つまり彼の命はウクライナの準ファシスト運動に文字通り脅かされていて、アメリカが彼を支援しいない限り、ロシアと、プーチンと完全な和平交渉を進められないのだ。

それで十分ではないかも知れないが、ホワイトハウスがこの外交を奨励しない限り、ゼレンスキーは終戦交渉をする可能性はなく、危険は途方もなく大きい。

 

 

「今回なぜロシアは戦争したのか」という記事で、キーウがミンスクII合意を遵守せず、武器がアメリカから流れ込み続け、未来のウクライナNATO加盟が議題のままだったため、おそらくプーチンは侵略の決断をしたとAntiwarのテッド・シュナイダーは説明している。

 

 

「ゼレンスキーはドンバス指導者とは交渉しようとせず、ミンスク合意は死んで、ロシアはドンバスのロシア系住民に差し迫った作戦を恐れていた」とシュナイダーが書いている。

 

「同時に、ワシントンはウクライナを武器で溢れさせる約束で漏れる蛇口となり、NATOへの門戸を開放した。プーチンが明らかにしていた二つの超えてはならない一線。」

だが繰り返すが、もし彼がそうすれば、ファシスト群衆リンチによる恐ろしい死に直面することが極めて明らかにされていたため、ゼレンスキーはミンスク合意を遵守できなかった。

 

アメリカ代理戦争をするか、公共広場でカダフィのように虐殺される、どちらかを選択させられれば、世界の多くの指導者は前者を選ぶと私は思う。

それでゼレンスキーは、ウクライナに対する意図がワシントンと一致するナチと和睦したのだ。

 

 

主流メディアは、彼を、ウクライナ政府や軍に、ナチスを入れるのには反対のユダヤ人指導者として表現するが、ナチスが彼に異議を主張すると、ゼレンスキー大統領は屈服し、連中を称賛し、席を譲り、ロシアに対する前線部隊として、頼ったのだ。



だが、これは、ロシアの侵入決定をもたらした全ての主要因は、アメリカ政府が無くせたはずであったことを意味する。

 

ウクライナNATO加盟はないと保証できたはずのだ。

 

武器供給は止めることができたはずだ。

 

彼らに、2014年の暴力行為を繰り返しただろう武装ファシストに対し、ゼレンスキーと彼の政権は米軍の保護を受けられたはずだ。

 

 

 

それは全員にとっての勝利だったはずだ。

 

我々はアルマゲドンの樽を見つめていなかったはずだ。

 

ウクライナは正気でない代理戦争の恐怖を逃れられたはずだ。

 

欧米列強は、文字通りのナチ党派に兵器を送っていなかったはずだ。

 

そして、そうするふりをするのではなく、アメリカは、実際ウクライナ民主主義を守っていたはずだ。

けれども、再び、今我々は、ここで完全な夢想に耽っているだけだ。

 

ナチとの戦い、民主主義の擁護、平和維持は、アメリカ帝国が現実に実際していることではない

 

アメリカは、実に圧倒的な差で、地球上最も暴君的、殺人的政権で、世界支配の確保が可能であれば、地球上の全生命を喜んで危険にさらすだろう。

 

 


だが、我々が精神病質者に支配されていなかったら住んでいるかもしれない種類の世界を、時々想像するのは良いことだ。

 

 

*****************


青年劇場の『眞理の勇氣―戸坂潤と唯物論研究会』を見た。

 

 

歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は・・・
 

治安維持法による言論弾圧の中、果敢に戦う知識人の「唯物論研究会」で活躍した戸坂潤を主人公にした劇。
 

研究会に対する特高の弾圧は強烈。

 

設立総会さえ中断される。

 

気晴らしの宴会をしても、特高は尾行する。
 

三枝博音長谷川如是閑も離脱する。
 

新聞・雑誌への禁筆で発表の場を奪い、収入を締め付け、さらに投獄、獄死
 

戸坂潤は敗戦直前に獄死

 

唯物論研究会メンバーには戦後活躍した方々がおられる。
 

『占領神話の崩壊』で、特高幹部が、戦後まんまと逃げ延び、栄達の人生を送った様子を読んだ。

 

 

現代は、ネットに書いても、検索エンジンという名の隠蔽エンジン、ソーシャル・メディア排除。

 

経済的締め付けも。
 

アメリカの戦争犯罪を暴露したアサンジは投獄され、監視国家を暴露したスノーデンは亡命を強いられている。

 

喜劇とはほど遠い。

日本ファシズムアメリカに潰されたが、アメリカ自体が世界最大最強ファシズム言論統制虐殺国家

 

とうとう偽情報統制委員会、別名真理省まで設置している。

参議院選挙後に、対中国・ロシアの駒として、東のウクライナになる運命の予告編?かと妄想した。