【3167】15日に昭恵がトランプに会った意味を、世界基準で解読する。
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ドナルド・トランプ(新年の1月20日が就任式 エノギュレイション アメリカの政治動乱の新たな始まり)と妻のメラニアが、私邸のフロリダの マール・ア・ラーゴ で、15日に、安倍昭恵に会った。
夕食を共にしたそうだ。
このことへの私の考えを書いて公表しておく。
ちょっと難解(なんかい)な文なので、知能(思考力 intellect インテレクト )が足りない人たちには読めない。
だが副島隆彦の本の熱心な読者だったら、何とか我慢して読んで、理解するだろう。
トランプは、日本にまだ500万人いる(残存している)反共右翼勢力に配慮した。
それを束ねて代表しているのが、昭恵だということをアメリカ側は分かっている。
大きな政策判断(ポリシー・ジャッジメント)というのはこういうことだ。
この日本の反共右翼(統一教会でもある)は、世界の大きな政治勢力分類としての、アメリカの思想派閥として共和党7派の中の ⑤のチャイナ・ロビー派 China Lobby に属する。
上掲 ↑ の私の主著の 「権アメ」を参照すること。
この思想派閥の創立者はTime誌をWWⅡ(第2次大戦)の最中(さなか)に興したヘンリー・ルースである。
戦死した米軍兵士の死体をたくさん報道写真として載せてドカーンと創刊した。
米国内に反共と反ドイツ、反日本の思想をしっかりと 植え付けた。
蒋介石(しょうかいせき)の妻、宋美齢(そうびれい)を全米ラジオで使って
「中国人を助けてください。日本の侵略から守ってください」
と宣伝(プロパガンダ)して、大きく功を奏した。
戦後世界で台湾支援の勢力となった。
世界中と同じく、日本に「も」現存する、反共(はんきょう)右翼の勢力は、アメリカ国内の反共の政治勢力のチャイナ・ロビー派(上院議員に今も数人いる)である。
このアメリカの思想派閥は、台湾国民党を支える勢力として 厳然として存在する。
だが、今は複雑になって、民進党の台湾人(タイワニーズ)の独立運動を支持している。
「私たちは、中国人(チャイニーズ)ではない。台湾人(タイワニーズ)だ」と強固に唱えている。
現在の2400万人の 台湾の人口のうち、民進党(密かな、しかし公然の台湾独立派)の強固な支持者は、200万人にまで減っている。
やがて5年以内に、台湾が、親(しん pro- プロウ)中国(チャイナ)の政権になった時に、「自分たちは、中国の一部の台湾省(たいわんしょう)になる」と、台湾国民の8割の支持で、決断してゆく。
この時に、台湾独立派は、中国共産党に支配を拒否して台湾を脱出する。
そして日本やカリフォルニア、カナダに移住する。
その準備が開始されている。
この所為(せい)で、東京の湾岸の高層アパート(タワー・レジデンスtowerregidence )の価格が、一部屋1億円以上に急騰(きゅうとう)しているのだ。
台北では、同じような高級高層アパートが5億円ぐらいする。
私は12年前に、台湾に調査に行って調べて来た。
だから、台湾華僑(かきょう)の娘である、櫻井よしこ(母親は台湾に渡った日本人)とそれから、台湾人の金美齢(きんびれい)がいる。
金美齢は、蒋介石の直属の派遣将軍による、台湾人2万人(日本占領時代の上品な人たち)の大虐殺である、1947年2.28事件(のちに 映画「悲情城市(ひじょうじょうし)(1989年、台湾で作)で明らかとなる)で日本に逃げてた女性のふたりが、日本で、この反共右翼の日本の表(おもて)の顔である。
1947年(日本の敗戦の2年後)、この時、上海からボロボロの敗軍の姿で 移動して来ていた 国民党軍によって、「台湾人1.8万から2・8万人が死亡(殺害)された」と、1992年に台湾人(タイワニーズ)の民進党(みんしんとう)政権が、発表した。
私、副島隆彦は、これらの事実を、自分の台湾調査で、現地で細かく調べて来た。
前年の1946年6月から、国民党と共産党の全面戦争となった。
国共内戦(こっきょうないせん)が始まり、蒋介石の国民党軍は、翌年、延安まで侵攻、占領したのが、毛沢東の共産党軍はうまく
それを回避(かいひ)して、大きな反撃を開始した。
武器と兵員では、国民党軍が数倍、優位だった。
毛沢東の共産軍は、世界中のどこからも支援してもらえず、貧弱な武器だった。
このあと、アメリカが意図的に、降伏した日本軍の武器弾薬を、共産軍に渡した。
ここに、ひとつ隠された歴史がある。
世界史では、この1946年の3月のチャーチル英首相のアメリカでの「鉄のカーテン(が敷かれた)」演説と、
10月のトルーマン大統領の、「ヨム・キプール声明」で、「米国は、ユダヤ国家の建国(ベングリオンらの英国の植民地からの独立)を支持する」と宣言した。
このあと1950年6月から朝鮮戦争が勃発して、1年後に膠着(こうちゃく)、停戦(シース・ファイア cease fire ) して、このあと、世界は、米ソ2大国が対立する世界冷戦(れいせん)構造 the Cold War になってゆく。
それから、丁度50年目の1991年12月のソビエトの崩壊で、アメリカおよび西側同盟(ザ・ウエスト the West )の勝ち となる。
ところが、それから更(さら)に33年が経(た)って、今度は、アメリカ帝国の方が、内部がガタガタで、支配階級の恐るべき腐敗( ふはい corruption 就中(なかんづく)、pedophillia ペド。異常小児性愛症の幼児虐待 と 麻薬の蔓延。
中国の清朝=大清(しん)帝国=を滅ぼしたイギリスの阿片(オピアムへの逆襲)で、衰退に向かっている。
トランプが、これからどんなに頑張っても、このアメリカ帝国の衰亡史(デクライン・アンド・フォール decline and fall )は、避けられない。
私、副島隆彦の先生の 稀有(けう)の天才学者 小室直樹(こむろなおき)先生は、1992年〇月に、私の目の前で、「今こそ、マルクスの研究をする。ソビエト崩壊の次は、アメリカ資本主義が崩壊する」と、叫んだ。
そして、ドイツから新メガ版のマルクス全集(ドイツ語原文)を直ちに取り寄せた。
台湾での、この1947年の「2.28(台湾人の大虐殺)事件」の時に、金美齢(きんびれい)たちが、殺害を逃れて、命からがらCIAの船で、台湾から日本に脱出して来た。
そして早稲田大学留学生になった。
蒋介石自身は、(ワイカイ会戦のあとの)1949年3月の毛沢東共産党との和平交渉(ピース・トークス)に失敗し、上海に共産党軍が侵攻(占領する)直前に、米海軍の駆逐艦数隻で、紫禁城(故宮)の美術品、国家財宝 と共に、上海を脱出して、台湾に到着した。
として、同3月、台北(タイペイ)を、中華民国(国民党政府)の臨時首都 とした。
安倍晋三が、2022年7月8日に、アメリカの国務省のキッシンジャー勢力(アメリカの共和党の7大思想派閥では、大きくは 前記の表の 中の ③ 現実保守=保守本流 YAF のビル(ウイリアム)・バックレ―派である。バーキアン Burkean エドマンド・バーク主義者)によって、殺害、抹殺された。
アメリカの最高意思決定で、それは絶対に許さない。
だから、もう、日本人の政治家で、岸信介 中曽根康弘(この男はキッシンジャー直系。ナベツネ渡辺恒雄と共に、育てられた)のような、 アメリカのチャイナ・ロビー派にもつながる 大物の男の指導者(アメリカの手先代表)は、いなくなった。
日本の反共右翼(はんきょううよく)勢力が、500万人の残党(remains リメインズ)として、産経(さんけい)右翼と笹川財団(まさしく 統一教会、勝共連合、原理研である)として、今後も頑強に抵抗する。
だから、トランプは、今後の中国との交渉相手として、これを自分の掌中(しゅうちゅう)に収めて、日本の反共右翼(ロシア、中国に対する 反共の防波堤 bullwork against communism 「ブルワーク・アゲインスト・コミュニズム」として作られた)を手駒(てごま)として使う。
それでも 中国とロシアのユーラシア同盟(これにインドとブラジルとサウジの貧乏大国たちがじわじわと加わる)が、今後、勢力伸長することで、アメリカの世界覇権は終わってゆく。
このアメリカ帝国(世界覇権国 the world hegemonic state )の歴史的な衰退は、トランプがこれからの4年間、どんなに頑張っても起きる。
この大きな世界史(人類史)理解を、私、副島隆彦は、絶対に手離(てばな)さない。
私が、このように頑強にこのように書き続ける限り、日本国内の言論は、私が、管制高地(かんせいこうち。commanding height コマンディグ・ハイト)を握りしめる。
昭恵が、トランプに会えた、実際上の手蔓(てづる)は、韓国の統一教会の最高指導者の韓鶴子(かんつるこ、ハン・ハクチャ 亡き文鮮明=ぶんせんめい、Moon sun Myonn ムーン・サンミョン。岸信介と同格)である。
今から丁度8年前の、2016年11月に、安倍晋三が、当選したばかりのトランプにが会えたのも、トランプの娘婿(じょせい)のジャレット・クシュナー(今やニューヨークユダヤ人の大親分 。reformed リフォームド。 ユダヤ教改革派、穏健派)が、韓鶴子からの頼みで安倍をトランプに合わせたのだ。
あの時も、今も、「小判(こばん)、小判(日本の金貨のこと)」とニューヨークで噂が立った。
安倍晋三は、トランプに 20億円分のドルの紙幣を積むことで、トランプに会えた。
今度はそれの倍ぐらいだろう。
麻生太郎が、〇月にトランプに、いかにも卑屈(ひくつ)そうに、畏(かしこ)まって、あのボルサリーノのマフィア帽子を脱いで頭を下げて会った。
このときにも、このルートを使っている。
これが真実だ。
こういう穢(きたな)いカネをアメリカ側に絶対に払わない、石破茂首相は偉い。
これが日本人の矜持(きょうじ)だ。
民間人の昭恵が会って食事をしてポーズを取って、それで産経右翼たち500万人を喜ばせた、からと言って、何になる。
日本政府は、1月になってから、正式に日米首脳会談のトランプ・石破会談をやればいい。
副島隆彦記
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