きなこのブログ

大失業時代が到来しています。大失業の恐ろしさを歴史から学ばなければならない。『大失業は戦争への道につながっている』

新春ラジオ企画「オールれいわニッポン」山本太郎 #13 ~不定例記者会見~

 

 

 

 

 

【令和2年度第三次補正予算への反対について】れいわ新選組代表・山本太郎
https://ameblo.jp/yamamototaro1124/entry-12653066211.html

れいわ新選組は、本日可決・成立する「令和2年度第三次補正予算案」に反対をいたします。

理由は3つ。

①遅すぎる
②額が少なすぎる
③優先順位を間違えている


順に説明します。

①「遅すぎる」について。

昨年から多くの生活者や事業者において、「待ったなし」の状況が拡がっている。
本来ならば、2020年の第203回臨時国会のうちに、第三次補正を成立させておかなければ、ならなかった。

にも関わらず、この時期まで成立を引っ張るという余裕ある振る舞いで、コロナ禍における人々の窮状をさらに深刻化させる現実を作り出した。
万死に値する。

②「額が少なすぎる」について。

れいわ新選組として昨年末、対政府要望を行った。
2020年の第203回臨時国会のうちに三次補正、年明けの通常国会で四次補正を求め、予備費を含めた合計は「90兆円」規模である。
https://reiwa-shinsengumi.com/reiwanews/6333/

現金給付(10万円再給付、再々給付)、事業者の損失補償、病院・医療従事者への支援、検査の拡充など喫緊の課題に対して万全を期すためである。

昨春までの経験、教訓は活かさず、パンケーキだ何だと浮かれ、時を浪費し、結果、医療の崩壊までもが現実に起こっていたのだから、やりすぎるくらい徹底的にやる必要があった。

一方、政府は第三次補正をこの時期まで引っ張った上で、どれくらいの規模となったか。

国債発行額は22.4兆円。
そこから税収減の穴埋め8.3兆円を除き、すでにある剰余金などを収入として合計しても「15.4兆円」にしかならない。

あまりにも少なすぎる。

ケチればケチるほど、取り返しのつかない状態へと加速してゆく。

加えて、緊急事態宣言である。
それに関する底上げは三次補正には含まれていない。

このままでは人々の生活が壊れ、事業者の破綻が訪れ、国家の安全保障上の危機にも繋がるという認識が薄すぎないか。

もしくは、疫病の流行という惨事に便乗して様々な淘汰を進める思惑でもあるのか?
そうでないなら、やる気がないか、間抜けか、くらいの説明しかつかない。

③「優先順位を間違えている」について

ただでさえ少なすぎる補正予算額に対して、その中身は歪と言わざる得ない。

野党側の追及にもある通り、GOTO事業については、トラベルに1兆円超、イートに500億円超もの予算がついている。

一方で、自殺者対策や生活困窮者事業には、140億円ほどしか予算付けされていない。

GOTOは、コロナが落ち着いたら執行するというなら、今、まさに不要不急のものである。

旅行関係、飲食店などをはじめ全ての事業者に、個別具体的な損失補償を行うべきである。
一部の事業者に対し、GOTO的な施策をもって補償の代わりとすること自体が間違っている。

このままでは、人々の暮らし、生業が保たない。

本補正の最大の問題点の一つに、現金給付が一切含まれていないことがあげられる。

人々の命を救い、少しばかりの心の支えになり得る現金給付を、この後に及んでも行わないスタンスは、棄民の決意を感じる。

今、国を救うためには、まず、人々の暮らしを支えることが何よりも重要である。
この基本中の基本さえもスルーできることに驚愕する。

今、何が必要か、のジャッジをする能力のない者が、権力を握ることで崩壊が加速する悲劇。

人々の命と生業を守る積極財政を旗に、一刻も早く政権交代に繋げなければならないという決意を新たに、れいわ新選組は、第三次補正予算に反対する。