きなこのブログ

大失業時代が到来しています。大失業の恐ろしさを歴史から学ばなければならない。『大失業は戦争への道につながっている』

流石 自民党 石原伸晃 2

「コロナ助成金」受給発覚の石原伸晃がコロナ増税進言の厚顔! 「ナマポ」発言で生活保護叩きの過去も…それでも岸田首相は重用]
https://lite-ra.com/2021/12/post-6094.html

先の衆院選で落選したにもかかわらず岸田文雄首相の内閣官房参与に起用されたことに抗議の声が拡がっている自民党石原伸晃・元幹事長に、開いた口が塞がらない問題が発覚した。

 

 

なんと、新型コロナ対策として実施されている雇用調整助成金・緊急雇用安定助成金受給していた、というのだ。

ご存知のとおり、雇用調整助成金の特例措置および緊急雇用安定助成金は、新型コロナ感染拡大の影響で事業の縮小を余儀なくされた事業主が従業員に支払う休業手当を助成するもの。

 

一方、石原氏が代表を務める自由民主党東京都第八選挙区支部の2020年度の収支報告書では、収入として「雇用安定助成金」と記載

 

計上されているのは4月分が23万681円と18万8739円、5月分も同じく18万8739円となっている。

 

つまり、合計60万8159円を受け取っていたのだ。

言うまでもなく、助成金を受け取っていた当時、石原氏は自民党所属の国会議員であり、石原氏は昨年、自民党本部より国民の税金が原資である政党交付金から1300万円をしっかり受け取っている。

 

その上、企業や団体からの寄付金も458万円にものぼっている。

 

実際、この問題をスクープした「AERA.dot」の記事でも〈収入の総額を見ると、20年(1~12月)は約4200万円。

 

19年(1月~12月)の収入総額を見ても、約3900万円で資金に窮しているようには見えない〉と指摘している。

しかし、緊急雇用安定助成金の支給条件はひと月の収入が前年比5%以上の減少であるため、前年より収入増となった石原氏も対象となっているらしい。

だが、はっきり言ってこれは国会議員としての倫理を完全に逸脱した「不正受給」と言わざるを得ない。

 

まず、大前提として、緊急雇用安定助成金は新型コロナで影響を受けた事業者および雇用者を助けるために実施されているというのに、どうして国会議員として税金から1300万円も安定収入を得ていた石原氏が申請する資格があるというのか。

 

だいたい、コロナの影響を受けたと言っても政治資金パーティを開催できなかったぐらいで、その政治資金パーティは禁じられている政治団体への企業献金を「パーティ券購入」というかたちで事実上可能とする脱法的行為ではないか。

また、「AERA.dot」の記事で上脇博之・神戸学院大学教授が「毎年収入は不安定」「月によっては収入が減っているように見せることもできます」と指摘しているように、石原氏は意図的に4・5月の収入が減ったように操作したことも十分考えられるのだ。

 

 

国会議員としての最低限の倫理もへったくれもない、「不正受給」と言わずにはいられない石原氏のこの行動──。

 

これに怒りを覚えずにいられないのは、石原氏は雇用安定助成金を受給していた一方、昨年7月には当時の安倍晋三首相と40分にわたって会談。

 

「(コロナで)多額の財政支出をおこなったが将来世代につけをまわしてはいけない」として税収を増やす施策などを検討していくよう安倍首相に要望していた張本人だからだ。



国会議員としてコロナで失業する不安もなく税金で安定収入を得ているというのに、国民のための助成金平然と受け取り、そうしたコロナ対策による支出を理由にして国民には増税を強いようと主体的に動く……。

 

まったく下劣にもほどがあるだろう。

いや、このこと以上に怒りが込み上げてくるのは、石原氏が国会議員として国民の正当な権利をも認めず、攻撃を繰り広げてきた人物であることだ。



石原伸晃はかつて「ナマポ」発言で生活保護バッシングを煽動
 

その最たる問題が、2012年の「ナマポ」発言だ。

石原氏は2012年におこなわれた自民党総裁選の候補者として『報道ステーション』(テレビ朝日)に生出演。

 

そのとき、石原氏はこんな持論を展開した。

「『ナマポ』。古舘さんもご存じだとは思いますけども。『ゲットしちゃった』『簡単よ』『どこどこへ行けば簡単にもらえるわよ』。こういうことを、是正することを私はできると思う」

当時、下野していた自民党の議員は生活保護バッシングを煽動し、片山さつき世耕弘成「不正受給許すまじ」「生活保護は恥」などという空気を社会につくり出していた。

 

 

石原氏もそれに乗っかり、正当な権利である生活保護およびそれを受け取ることを攻撃するために使われていた「ナマポ」なるネットスラングを、あろうことか総裁候補者として地上波の報道番組で平然と口にしたのだ。

しかもこのあと、石原氏は「私は尊厳死協会に入ろうと思っている」と発言、延命治療をやめて尊厳死を認めることで医療費がカットできるといった考えまで露呈させたのである。

このコロナ禍で生活保護の必要性は高まっているが、本来受け取るべき人生活保護を申請することをためらうケースが多いと指摘されてきた。

 

それは石原氏のような生活保護バッシングがもたらした結果であり、深刻な事態を招いているわけだが、そんな人間が責任をとることもなく増税を要求し、その裏では平気な顔をして国民のためのコロナ助成金受け取っていたのである。

前述したように、そもそも石原氏は先の衆院選野党共闘の象徴的選挙区で落選という結果となり、民意によって国会議員にふさわしくないとジャッジを受けた人物だ。

 

にもかかわらず、岸田首相は前述したように日当2万6400円が支払われるという内閣官房参与に起用。

 

 

これは民意を無視したあからさまな「お友だち人事」であり、

 

SNS上では「#石原伸晃内閣官房参与任命に抗議します」というハッシュタグがトレンド入りするなど抗議の声が殺到したが、

 

多くの人がこの人事に怒りを示したのは、

 

このようにさんざん弱者叩きをしてきた石原氏があっさり「再就職」を果たし、

 

またも国民の税金で政策にかかわろうとしているからだ。

しかも、石原氏はこれだけの抗議が起こっているにもかかわらず、「総選挙は私の不徳の致すところで、勝負は時の運だと思っている。まだ十分に体力、能力ともにあると思っている」などと発言。

 

落選という民意を叩きつけられたのに「時の運」などと言ってのけたのだ。

だが、国会議員として「不正受給」していたと言わざるを得ない今回の問題は、けっして看過できるようなものではない。

 

松野博一官房長官は本日の定例会見でこの問題について「必要があれば石原氏ご本人や事務所が説明されるべきものと承知をしている」などと述べたが、これは安倍元首相そっくりの「お友だち人事」を実行した岸田首相の問題でもある。

 

 

石原氏と岸田首相には、これ以上、国民を舐めるのもいい加減にしろと言っておきたい。