きなこのブログ

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ロバート・ケネディ・ジュニアが2024年大統領選民主党候補として出馬 3

大統領選挙に出馬表明したロバート・F・ケネディ・ジュニアが伯父ジョン・F・ケネディ大統領暗殺はCIAの仕業、証拠も山ほどあると発言
http://suinikki.blog.jp/archives/87404202.html

2024年のアメリカ大統領選挙民主党予備選挙民主党の候補者を決めるための選挙)に出馬表明したロバート・F・ケネディ・ジュニアについては、前回取り上げた。

 

これからも少しずつ追いかけていきたいと思う。


以下に、ロバート・ケネディJr.の2024年大統領選立候補の表明演説の動画のサイトのアドレスを転載します。
英語が分からない方でも、ロバート・ケネディJrの、さわやかで活力にあふれる演説の姿と、
この出馬表明の演説に盛り上がる、アメリカン・リベラルのメッカ、米国内でも最もリベラルと言われるボストンの支持者たちの雰囲気を、ぜひ感じ取ってください。


ロバート・F・ケネディ・ジュニアはロバート・F・ケネディ元米司法長官・連邦所運議員の次男である。

 

父のロバート・F・ケネディは兄であるジョン・F・ケネディを支え、ケネディ政権では司法長官(Attorney General)を務めた。

 

ジョン・F・ケネディは1963年にテキサス州ダラスで暗殺された。

 

その後は1965年からニューヨーク州選出の連邦上院議員となったが、1968年、大統領選挙運動中にロサンゼルスで暗殺された。

 

兄弟そろっての暗殺アメリカ政治の指導者層の暗殺ということで、今でも原因や実行の形態について、諸説が発表されている。



今回、アメリカ大統領選挙に出馬したロバート・F・ケネディ・ジュニアは、父と伯父の暗殺について、父ロバート・F・ケネディ暗殺については状況証拠の域を出ないとしながらも、伯父ジョン・F・ケネディについては証拠が山ほどにあり、それがCIAによる暗殺実行を示していると述べている。

 

そして、伯父ジョンの暗殺の際の父ロバートが取った行動を明らかにしている。

 

それによれば、ロバート・F・ケネディは兄ジョンの暗殺の一報を聞き、すぐにキューバ侵攻の際のリーダーとCIA長官に連絡を取り、「あなた方がやったのではないか」と質問したということだ。

 

アメリカ政府が暗殺に関与もしくは実行したという直感をロバートは持ったということだ。

 

そして、息子のロバート・F・ケネディ・ジュニアは、父の直感が正しかった、CIAが実行したのだということを主張している。
 

ジョン・F・ケネディ、ロバート・F・ケネディの2人が暗殺された理由として、ロバート・F・ケネディ・ジュニアは、ヴェトナム戦争に反対したから」ということを挙げている。

 

軍産複合体に反対したので暗殺されたのだ」と述べている。

 

ジョン・F・ケネディに関しては拙著『アメリカ政治の秘密』で、私はアメリカ介入主義を始めた人物だと分析している。

 

ヴェトナム戦争に関しては、アメリカ軍の派遣を決定している(最初は軍事顧問団から)。

 

しかし、その後の米軍の大量覇権と戦争の本格化、泥沼化を進めたのは、ケネディ暗殺後に副大統領から昇格したリンドン・B・ジョンソンだった。

 

 

ジョンソンは軍産複合体の言うなりであったということは推察できる。

 

 

 

こうして考えると、ケネディ・ジュニアの主張も一定の説得力を持つ。

「(私の伯父ジョン・F・ケネディは)アメリカの大統領の仕事は、国民を戦争に巻き込まないようにすることだと言ったのだ」というケネディ・ジュニアの発言は明確に明快にアメリカ大統領の責任について述べている。

 

この責任を果たしていない大統領が続いている。

 

ケネディ・ジュニアがアメリカ軍の世界各地800の基地からの撤退を主張して大統領選挙に出馬した意義は大きい。

(貼り付けはじめ)

ロバート・ケネディ・ジュニアが彼の父親の「最初の直感」はCIAがジョン・F・ケネディ大統領を殺害したというものだったと発言(Robert Kennedy Jr. says father’s ‘first instinct’ was CIA killed JFK
ジュリア・シャペロ筆 2023年5月9日『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/blogs/blog-briefing-room/3995897-robert-kennedy-jr-says-fathers-first-instinct-was-cia-killed-jfk/

ロバート・ケネディ・ジュニアが、彼の父親(訳者註:ケネディ元大統領の弟のロバート・ケネディ)の「最初の直感」は、ジョン・F・ケネディ元大統領を殺害したのがCIAだというものだったと発言した。

ロバート・ケネディ・ジュニアは大統領選挙民主党予備選挙に立候補したが当選の望みは薄い。

ケネディ・ジュニアは、彼の父親であるロバート・ケネディ元司法長官が、JFKが銃撃を受けたという情報を入手して最初に電話をしたのはCIAのある本部付の上級職員だったと述べた。

ケネディ・ジュニアは月曜日にフォックス・ニューズの番組「ハニティ」に主演した際に、「私の父(ロバート・ケネディ)はこの職員に向かって、『君たちがこれをやったのか?』と言った」と語った。

ケネディ・ジュニアは「父が次に電話したのは、エンリケ・ルイズ=ウィリアムズだった。彼はピッグズ湾事件の際のキューバン・ボーイズの一人だった。彼はうちの家族とそして父と非常に近しい関係にあった」と述べ、続けて「私の父は彼にも同じ質問した」と語った。

ケネディ・ジュニアは、彼の父親はそれから、当時のCIA長官ジョン・マコーンに電話をかけ、私邸に来るように依頼した。

ケネディ・ジュニアは「私がシドウェル・フレンズスクールから帰宅すると、父はジョン・マコーンと庭を歩いていて、父はジョンに同じ質問を投げかけていた。“私の兄をこんな目に合わせたのは、政府の人間たちなのか?”と。CIAが兄を殺したというのが、父の最初の直感だった」と語った。

民主党の大統領選挙予備選挙候補であるケネディ・ジュニアは最近、CIAがジョン・F・ケネディを殺したという権力者共同謀議説(conspiracy theory)への支持を表明したが、CIAはこの疑惑を繰り返し否定してきた。

日曜日、ケネディはラジオのトークショーのホストであるジョン・キャッテシマティディスとのインタヴューの中で、「JFK殺害にCIAが関与したことを示す証拠は多すぎるほどにある。現時点では、これは合理的な疑い(rational doubt有罪であることの判断が十分に確かかどうかを判断するときの考え方)を超えるものである」と述べた。

特に1979年の連邦下院委員会が、暗殺計画に関与した少なくとも2人の銃撃者と共謀者がいた可能性が高いと示唆した後、ケネディ暗殺はこの60年間、果てしない「陰謀論」を煽り続けてきた。


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ロバート・ケネディ・ジュニアがJFK暗殺にCIAが関与した「圧倒的な証拠」を見たと発言

(Robert Kennedy Jr. sees ‘overwhelming evidence’ CIA involved in JFK assassination)
ティーヴン・ニューカム筆 2023年5月8日 『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/blogs/blog-briefing-room/3993563-robert-kennedy-jr-sees-overwhelming-evidence-cia-involved-in-jfk-assassination/

民主党の大統領選挙予備選挙の希望が薄い候補であるロバート・ケネディ・ジュニアは、叔父であるジョン・F・ケネディ元大統領の殺害にCIAが関与したという権力者共同謀議説(conspiracy theory)を支持し、その証拠は「圧倒的に(overwhelming)」あると主張した。

「CIAが彼(JFK)の殺害に関与したという圧倒的な証拠がある」と、ケネディはニューヨークのラジオ局WABC770のジョン・カツィマティディスとの日曜日のインタヴューで語った。

「現時点では合理的な疑い(reasonable doubt)を超えていると思う」と語った。

CIAは、1963年にダラスで行われたパレードでオープンカーに乗っている時に撃たれたケネディ元大統領の死に関与したという疑惑を繰り返し否定してきた。

この暗殺事件は、歴史上最も有名な「陰謀論」の根拠となった。

リー・ハーヴェイ・オズワルドがこの攻撃の狙撃手として公式に特定されたものの、暗殺の周辺では長年にわたって「陰謀論」が流布し、この攻撃に関連する追加の狙撃手や共謀者が存在したかどうかに疑念を投げかけている。

1979年、暗殺事件を調査するために開かれた連邦下院委員会は、科学的証拠を考慮すると、少なくとも2人の狙撃手が大統領を撃った可能性が高いと報告した。

また、陰謀の結果として暗殺された可能性が高いと結論づけたが、2人目の狙撃手を特定することはできず、陰謀の範囲も特定できなかった。

ケネディ暗殺時のCIA長官ジョン・マコーンは連邦下院委員会で、オズワルドはCIAのエージェントではなく、CIAはオズワルドと連絡を取ったり、関係を持ったりしたことはないと証言している。

委員会は、彼の証言はCIAのオズワルドに関するファイルによって裏付けられているとした。

ケネディ・ジュニアは日曜日のインタヴューで、1963年11月に伯父が殺されたのは、米軍をヴェトナムに投入するのを拒否したことと関係があることを示唆した。

「私の伯父が大統領だったとき、彼は軍産複合体(military-industrial complex)と情報機関(intelligence apparatus)に囲まれていて、彼らは常にラオスやヴェトナムなどで戦争するように仕向けていた。

彼はそれを拒否した。

アメリカの大統領の仕事は、国民を戦争に巻き込まないようにすることだと言ったのだ(the job of the American presidency is to keep the nation out of war)」。

インタヴューの中で、ケネディ・ジュニアは、1968年に大統領選のキャンペーン中にロサンゼルスで射殺された、彼の父親である元米司法長官ロバート・F・ケネディの殺害にCIAが関与しているのではないかという権力者共同謀議説も流した。

ロバート・ケネディ・ジュニアは、父の死にCIAが関与しているという証拠は「非常に説得力があるが、状況証拠から出ていない」と述べた。

「父の事件に関しては、私たちは、叔父の時のような本当に強力な文書証言の証拠を持っていない」とケネディは述べた。

ケネディは著名な反ワクチン運動活動家であり、先月、2024年の米大統領選挙で現職のバイデン大統領に対抗して民主党予備選挙に立候補すると表明した。


(貼り付け終わり)

(終わり)

 

 

2024年のアメリカ大統領選挙民主党予備選挙(primaries)に出馬表明したロバート・F・ケネディ・ジュニアについてお伝えする。

 

ケネディ・ジュニアはジョン・F・ケネディ米大統領の甥、ロバート・F・ケネディJFKの弟)元司法長官・元連邦上院議員の息子である。

 

アメリカの名門、民主党内の「王朝(dynasty)」であるケネディ家の一員であるが、一族内から煙たがられ、嫌われ者(black sheep)となっている。

 

ケネディ・ジュニアは過激派(fringe)と呼ばれている。

その理由は新型コロナウイルス感染拡大とワクチン製造の前から、ワクチンに反対する運動を行ってきた。

 

驚くべきことに、2016年大統領選挙で当選したドナルド・トランプ次期大統領とケネディ・ジュニアは面会している。

 

その議題はワクチンと予防接種であった。

 

トランプは子供たちのワクチン・予防接種と自閉症発症に対して安全だとする定説に対する疑義(ぎぎ)を呈している。

 

会談の際に、トランプはケネディにワクチン委員会の委員長就任を要請したという話がある。

 

当時、マスコミは一斉に報じたが、トランプ陣営は否定した。

 

 

私の推測では、トランプは席上、フランクな態度で委員長就任を要請したが、トランプの周囲が止めたのではないかと考える。

トランプは、元々は長年の民主党員であり、ニューヨークを地盤にしていたこともあって、ヒラリー・クリントンとも親しかった。

 

トランプの娘イヴァンカとヒラリーとビル・クリントン元大統領の娘チェルシーが親友同士というのは家族ぐるみで付き合いをしていからだ。

 

ケネディ・ジュニアは名門ケネディ家の一員としてトランプとの付き合いも長くあっただろう。

 

ケネディ・ジュニアとトランプの接点は意外と古くまで遡れるだろう。

 

今回、民主党内部からトランプとよく似た主張を行うロバート・F・ケネディ・ジュニアがバイデンに挑戦することになる。

 

バイデンは現職大統領であり、自身の大統領の犯罪を暴かれないように、何としても再選を果たしたい。

 

しかし、バイデンの不人気は明らかであり、下の記事にもあるように、1980年の米大統領選挙と同じ構図になるのではないかという見立ても出ている。

 

当時の現職大統領ジミー・カーターは不人気にあえいでいた。

 

そこに、民主党予備選挙で、ジョン・F・ケネディ、ロバート・F・ケネディの弟であるテッド・ケネディ連邦上院議員が挑戦してきて、大善戦した。

 

カーターは民主党予備選挙で何とか勝利したが、本選挙では共和党ロナルド・レーガンに大惨敗を喫した。

今回の大統領選挙民主党予備選挙では、民主党ジョー・バイデンが出馬表明をする場合には、通常であれば行われる候補者討論会を行わないとしている。

 

これは民主党という名前に悖る(もとる)卑劣なえこひいきである。

 

そんなことをすれば、民主党内のバイデンを支持しない人々、進歩主義派などが過激な動きをすることも考えられる。

 

バイデンが無傷で予備選挙を乗り切ることが難しくなる。

 

そうなれば本選挙で共和党候補者に苦戦することになる。

 

共和党では、フロリダ州知事ロン・デサンティスが出馬表明した。

 

デサンティスは体制派の候補であり、はっきり言えば、トランプに勝ち、バイデンには負ける用の候補者である。

 

トランプ前大統領は現在、各種世論調査で高い支持率を誇っているが、そのうちにデサンティスが追い上げているというようなニューズが出てきて、トランプは共和党予備選挙で苦戦、もしくは敗退というシナリオが仕組まれる。

 

そして、バイデンが本選挙で勝利するということになる。

 

そうはさせじ、という反撃がドナルド・トランプとロバート・F・ケネディ・ジュニアの出馬である。