ゲームに勝つには「ヘイル・メアリー」パスが必要なバイデン
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多くの民主党員がバイデンが選挙戦から撤退し別人に勝利の機会を与えることまで提案している。
人生で最も困難な選挙戦にジョー・バイデン大統領は直面している。
世論調査ではバイデンの対抗馬ドナルド・トランプ前大統領がリードしており、2024年11月の大統領選では、トランプがバイデンに圧勝するとほとんどの専門家が予想している。
ほとんどの民主党員でさえ、バイデンが勝てるかどうか疑っており、バイデンが選挙戦から撤退して別人に勝利の機会を与えることまで多くの民主党員が提案している。
「ヘイル・メアリー」パスというのはNFLアメリカン・フットボールの専門用語で、チームが負けそうになった際、クォーターバックが投げる起死回生のロングパスで、奇跡のキャッチとタッチダウンだけが勝利に変える可能性があるものを言う。
2024年大統領再選に向け、バイデンはこうした状況に直面している。
ガザ戦争における彼の政策をほとんどの民主党員が認めていない。
ガザにおけるイスラエルの大量虐殺を彼が支持しているのを、若い有権者は圧倒的に支持していない。
イスラエルが戦争犯罪、人道に対する罪、ジェノサイドを実行するため使っている武器が、アメリカのバイデン政権に供給され、勤勉なアメリカ納税者の金で支払われているのをアメリカ有権者は知っている。
全米各地で、世論調査のバイデン支持の数字は10月7日以前にずっと下がっていたが、今や最低だ。
ミシガン州はバイデンが再選するため勝たなければならない重要な州だが、今やミシガン州で負けている。
ミシガン州はアラブ系アメリカ人が集中しており、バイデンが停戦要請を拒否し、人権を侵害して武器を使用する可能性がある国に武器が渡るのを禁じる国務省規則に違反しているにもかかわらず、イスラエルへの無制限な武器送付のため、バイデンに投票しないと誓っている。
ユダヤ人は米国人口の約2%を占めており、ガザ戦争では意見が分かれている。
ガザ地区で、ユダヤ人活動家がバイデン政策に抗議しているのを目にした。
アフリカ系アメリカ人は、ガザを理由にバイデンに反対の声を上げている。
彼らは、彼らの共同体が米国で苦しんできて、苦しみ続けている人種的不公正を、ユダヤ人を人権に値するものとして扱い、パレスチナ人の最も基本的な権利を否定するイスラエルの人種差別政策と同一視している。
アフリカ系アメリカ人は抑圧された人々の側におり抑圧者の側にいるのではない。
ネルソン・マンデラが「パレスチナの人々が自由になるまで、我々は自由ではない」と言ったのを思い出す。
しかし、バイデンには彼版の「ヘイル・メアリー」パスで奇跡的勝利を収める時間がまだある。
バイデンが、ガザでの即時停戦を呼びかけ、裁判なしでイスラエルに拘束されている囚人を人質交換するのだ。
一体なぜイスラエルがそれに同意するのだろう?
なぜなら、バイデンは、人道的侵害に関与した国には武器輸出しないという既存の国務省規則を順守し、武器の流れを止めることができるためだ。
バイデンは、ガザでの即時停戦を呼びかけ、パレスチナ代表、アラブ連盟、サウジアラビア、エジプト、ヨルダン、アメリカ、イスラエル間の国際会議を開催し、イスラエル・パレスチナ紛争の二国家解決を求める既存の国連決議を履行するための合理的提案を策定する可能性がある。
この会議は、完全なパレスチナ国家に向けたタイムテーブルを概説するだろう。
バイデンは、ハマス、ヒズボラ、イランから、和平プロセスの間、イスラエルに対するいかなる攻撃も停止するという約束を取り付けることが可能だ。
ユダヤ人の絶滅を求めているのではなく、パレスチナの自由のために戦っているとハマスは述べている。
パレスチナの自由のために戦っているとイランは述べており、パレスチナ人が受け入れるいかなる和平協定も尊重すると述べている。
ヒズボラはパレスチナの自由のために戦っているが、レバノンの領土のイスラエルによる軍事占領にも抵抗している。
イスラエルは、レバノンのシェバア農場を手放し、見返りに、北国境に残存する部分を得る必要があるだろう。
バイデンが中東和平構想を主導すれば、11月のアメリカ大統領選挙で勝利するだけでなく、何もしなかったのにオバマが獲得したノーベル平和賞も受賞する可能性が高い。
国連や多くの人道支援団体や人権団体は、イスラエルをアパルトヘイト国家と決めつけてきたが、それはガザ戦争が始まるずっと前のことだった。
これら同じ集団が、バイデンが中東におけるアメリカ最強の同盟国と呼び、中東唯一の民主主義国家と呼ぶイスラエルに対する苦情のリストに、ジェノサイドという犯罪を加えたのだ。
イスラエルは民主主義国家ではなく、アメリカの価値観を共有していない。
民主主義国家は人口の半分を何十年にもわたり残忍な占領と包囲下に置いておかない。
アメリカの価値観には、自由や正義や各人に成功の公平な機会を与えることが含まれる。
過去多くのパレスチナ人やアラブ人がアメリカに移住し「アメリカン・ドリーム」を生きてきた。
これら移民の多くは、何もないところから始め、家を所有し、子どもを大学に通わせ、抑圧や人種差別から自由な生活を楽しんでいる。
彼らはアメリカで船を降りると、仕事を見つけ、一生懸命働き、法律に従い、自分が隣人に自分の権利を尊重するよう期待するのと同様、隣人の権利を尊重するよう期待されていた。
一生懸命働き、税金を払い、法律に従うのはアメリカ・ライフスタイルの基盤だ。
被占領ヨルダン川西岸地区とガザ地区のパレスチナ人は自由や人権を阻止するよう意図されたアメリカ外交政策を憎んでいる。
自分たちの生活を改善できる世界唯一の勢力でありながら、それを拒否しているにもかかわらず、依然「アメリカン・ドリーム」という概念をパレスチナ人は愛している。
その夢はパレスチナ人の夢でもあるが、大統領執務室は、そのような成功や功績の人生を送る機会を妨げている。
二国家解決とイスラエルとパレスチナの恒久的和平は中東と全世界をより安定させる。
和平協定で、イスラエル国民はパレスチナ人と同じくらい勝利を収めるだろう。
バイデンは選挙に勝利し、アメリカ人は自由や価値観や「アメリカン・ドリーム」を誇りに思うことができるはずなのだ。
【Alex Christoforou YouTube 冒頭は快適なロシア体験を語るタッカー・カールソン】
米国の電子的な監視システムに関する文書を内部告発したシュルティに懲役40年
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202402140000/
CIAが行なっている電子的監視やサイバー戦に関する文書「Vault 7」を内部告発支援グループのWikiLeaksへ渡したジョシュア・シュルティに対し、懲役40年の判決が2月1日に言い渡された。
WikiLeaksの象徴的な存在だったジュリアン・アッサンジは2019年4月11日にエクアドル大使館の中でロンドン警視庁の捜査官によって逮捕され、現在、イギリス版グアンタナモ刑務所と言われているベルマーシュ刑務所で拘束されている。
内部告発とは支配層の悪事を暴く行為であり、支配層はそうした行為を許さない。
アッサンジに逮捕令状が出る半年ほど前、WikiLeaksはバグダッドでアメリカ軍の戦闘ヘリコプターがロイターの特派員2名を含む非武装の十数名を銃撃、殺害する場面を撮影した映像を公開していたが、その映像をWikiLeaksへ渡したブラドレー・マニング(現在はチェルシー・マニングと名乗っている)特技兵も逮捕されている。
シュルティ、アッサンジ、マニング以外にも内部告発した人たちはいる。
例えば、電子情報機関NSAの不正を明らかにしたウィリアム・ビーニーやエドワード・スノーデン、
イランへ核兵器に関する資料を渡してイラン侵略の口実を作るというCIAの危険な作戦を組織内部で警告したジェフリー・スターリング、
そしてCIAなどによる拷問を告発したジャニス・カルピンスキーやジョン・キリアクらだ。
慎重に動いたビーニーは家宅捜索を受けた程度で済んだものの、
スノーデンはロシアへ逃げ込まざるをえなくなり、
スターリングやキリアクは懲役刑、
カルピンスキーは准将から大佐へ降格になった。
事実が露見することを恐れている支配層は内部告発者を見せしめのため、厳罰に処している。
アメリカの電子情報機関NSAとGCHQはUKUSAという連合体を編成し、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの機関を従えて情報を収集、分析している。
通信技術が急速に発達し始めた1970年代から通信傍受のシステムを強化、その延長線上にVault 7もある。
こうしたシステムによって全て彼らは通信をUKUSAは記録、
さらにスマートテレビ、
グーグル・クローム、
マイクロソフト・エッジ、
オペラを含むウェブブラウザ、
スマートフォンやコンピュータのオペレーション・システムなどに侵入することも可能だ。
2月6日にウラジミル・プーチン露大統領と会い、インタビューしたタッカー・カールソンも通信を盗まれていたという。
カールソンは昨年9月にプーチンをインタビューする計画を進めていたが、その際、ワシントンDCの誰かから電話があり、出向いたところ、先方はプーチンと会う計画を知っていたという。