ガザでの無差別攻撃はイスラエルで考えられていたプラン通り
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2013年から2015年までイスラエルのクネセト(議会)で議員を務めたモーシェ・フェイグリンは議員時代、ガザの問題を「解決」する彼のプランを明らかにした。
まず、ガザの住民に対し、イスラエル軍がガザの「軍事目標」を攻撃するという内容の最後通牒をイスラエルの首相が突きつけ、巻き込まれたくないならシナイ半島へ去るように要求する。
次にイスラエル軍は全兵力を投入してガザ全域を民間人への被害を考慮せずに攻撃、すべての軍事目標やインフラを破壊する。
攻撃に際してガザを封鎖。
つまり兵糧攻めを並行して行う。
イスラエルやイスラエル軍を攻撃してきた場所も民間人の犠牲を厭わずに攻撃する。
ガザの戦力を壊滅させた後、イスラエル軍はガザ全域を占領するために歩兵を中へ入れて制圧、その際にガザ住民の安全は考慮しない。
占領してから敵戦闘員の武装解除を実施、住民の脱出を助ける。
つまりガザから追放する。
ガザは未来永劫イスラエルの土地であり、そこにはユダヤ人が住むことになる。
イスラエル軍は現在、ガザに対する無差別攻撃を実施中で、すでに1万7000人以上の住民が殺されている。
その約4割が子どもだ。
フェイグリンは住民を皆殺しにし、従順なパレスチナ人は砂漠へ追い出すつもりだったのだろう。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ政権はフェイグリンのプラン通りに動こうとしたが、内部から流れてくる映像はガザの惨状とイスラエル軍が苦戦していることを示している。
イスラエルが行うガザでの民族浄化作戦を支援するため、米英はキプロスを使う
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10月7日にハマスなどの戦闘部隊がイスラエルへ攻め込んだ。
その作戦にアメリカやイギリスが関与していることは間違いない。
ガザはイスラエルが建設した一種の強制収容所である。
その収容所を取り囲む壁には電子的な監視システムが張り巡らされ、人が近づけば警報が鳴り響く。
地上部隊だけでなく戦闘ヘリも駆けつけることになっているのだが、迅速な対応はなかった。
アメリカの有力紙、つまりプロパガンダ機関のひとつであるニューヨーク・タイムズ紙は12月1日、ハマスの攻撃計画を1年以上前に知っていたと報道している。
しかもハマスはアメリカ製の武器を保有、それらはウクライナから横流しされてきたという噂がある。
突入から数時間後にジョー・バイデン政権は2隻の空母、ジェラルド・R・フォードとドワイト・D・アイゼンハワーを含む空母打撃群を地中海東部へ移動させている。
そうしたことから、ネタニヤフ政権やアメリカのジョー・バイデン政権はハマスの攻撃を事前に知っていたのではないかと疑う人が少なくない。
イスラエルのヨアブ・ギャラント国防相は10月9日、ガザの完全閉鎖を命じ、「電気も食料も燃料もなくなる。我々は人間獣と戦っているのだ」と宣言。
ギラド・エルダン国連大使は10月26日の国連で「われわれは動物と戦っている」と叫んだ。
人間ではないので殺しても構わないと言う主張だが、勿論、パレスチナ人も人間である。
しかも、ハマスが突入してきた際、イスラエル軍は自国の住民を殺したとする証言をハーレツ紙をはじめとするイスラエルのメディアが報道している。
そうした報道を元にした報告が国外でも伝えられ、ネタニヤフ政権は厳しい状況に陥っている。
こうしたイスラエルによる民族浄化作戦をアメリカやイギリスをはじめとする西側諸国は支援、アメリカ軍はイスラエルに基地を保有している。
そうした基地のひとつがネゲブ砂漠のハルケレン山頂にある「サイト512」だ。
そこにはレーダー施設があり、イランの動きを監視している。
オーストラリアにあるCIAのパイン・ギャップ基地もガザに関する電子情報を収集、そのデータをイスラエル国防軍に提供している。
またキプロスにもアメリカのNSA(国家安全保障局)やイギリスのGCHQ(政府通信本部)の施設が存在、情報を収集している。
アメリカやイギリスにとってキプロスは重要な軍事拠点でもある。
イギリス空軍のアクロティリ基地はテルアビブから約290キロメートル。
イギリス空軍だけでなくアメリカ空軍の偵察航空団も駐留している。
アメリカ軍はこの基地からイスラエルへ武器を輸送している疑いがあるのだが、そうした情報をイギリス政府のジェームズ・ヒーピー国防相は明らかにすることを拒否している。
https://questions-statements.parliament.uk/written-questions/detail/2023-11-27/3984
しかし、イスラエルのハーレツ紙によると、10月7日以降、アメリカ軍の大型輸送機20機、イスラエル軍と外国軍を合わせた約50機のリース民間輸送機がアメリカやヨーロッパの基地、あるいは物流センターから兵器などを輸送している。
キプロスのアクロティリ基地にはアメリカの輸送機が40機以上、イギリスの輸送機が20機、7機の大型輸送ヘリコプターが到着。
装備品、武器、兵員を輸送したと見られている。
そのほかオランダの輸送機4機、緊急対応部隊を乗せたドイツの輸送機4機を派遣、カナダ空軍は数機の輸送機を向かわせた。
またキプロスにはイギリス陸軍のSAS(特種空挺部隊)も待機中だと伝えられている。
そのほかヨルダンの空軍基地には25機以上のアメリカ軍の大型輸送機が飛来、通常はイギリスにいるアメリカ空軍のF-15E飛行隊がヨルダン基地に配備されたという。
ドイツの輸送機9機も同基地に到着したという。
アメリカやイギリスをはじめとする西側の軍事支援がなければ、イスラエルは民族浄化作戦を実行できないだろう。
つまりガザにおける虐殺で欧米諸国はイスラエルの共犯者だ。
米英に従属するドイツの大統領を冷たく迎えたカタール政府
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ドイツのフランク-バルター・シュタインマイヤー大統領は11月26日から中東を歴訪した。
同大統領はイスラエルへの支持を表明している。
イスラエルはハマスを口実にしてガザを破壊、そこに住む人びとを虐殺しているが、そうした行為をドイツが支持したことを意味する。
シュタインマイヤーがカタールに滞在したのは3時間。
そのドイツの大統領がカタールへ降り立った際、ドーハの飛行場で30分間待たされるという出迎えを受けた。
訪問を正式に歓迎するカタール政府関係者が現れなかったのだ。
シーモア・ハーシュによると、ベンヤミン・ネタニヤフは2009年に首相へ返り咲いた際、PLOでなくハマスにパレスチナを支配させようと考え、カタールと協定を結び、カタールはハマスの指導部へ数億ドルを送り始めたという。
ガザの問題でカタールは重要な位置にある。
ハマスはイスラエルの戦略から生まれた。
第3次中東戦争以来イスラエルと戦い、アラブ世界で大きな影響力を持っていたヤセル・アラファトの力を弱めるため、イスラエルはライバルを作り出そうとする。
そして目をつけたのがムスリム同胞団のシーク・アーメド・ヤシンだ。
イスラエルの治安機関であるシン・ベトが監視する中、1973年にヤシンはムジャマ・アル・イスラミヤ(イスラム・センター)を、そして76年にはイスラム協会を設立した。
ハマスは1987年にイスラム協会の軍事部門として作られている。
ハマスの戦闘部隊がイスラエルへ攻め込んだのは10月7日だが、その攻撃に疑問を持つ人は少なくない。
その収容所を取り囲む壁には電子的な監視システムが張り巡らされ、人が近づけば警報がなる。
地上部隊だけでなく戦闘ヘリも駆けつけることになっている。
ところがハマスはイスラエルへ突入できた。
しかも、突入から数時間後、アメリカ軍は2隻の空母、ジェラルド・R・フォードとドワイト・D・アイゼンハワーを含む空母打撃群を地中海東部へ移動させている。
そうしたことから、ネタニヤフ政権やアメリカのジョー・バイデン政権はハマスの攻撃を事前に知っていたのではないかというわけだ。
攻撃の際、約1400名のイスラエル人が死亡したとされたが、そこにはハマスの戦闘員200名だけでなく、イスラエル人も含まれていた。
イスラエルの新聞ハーレツによると、イスラエル軍は侵入した武装グループを壊滅させるため、占拠された建物を人質もろとも砲撃、あるいは戦闘ヘリからの攻撃で破壊したという。
イスラエル軍は自国民を殺害したということ。
そこでネタニヤフ政権はガザで「民族浄化」作戦を始めるため、ハマスの攻撃を演出したのではないかというわけだ。
ドイツ政府にはアナレーナ・バーボック外相というロシア嫌いで好戦的な閣僚もいる。
彼女は昨年8月にプラハで開かれた「フォーラム2000」で、「ドイツの有権者がどのように考えようとも私はウクライナの人びとを支援する」と発言、今年1月にはPACE(欧州評議会議会)でEUは「ロシアと戦争をしている」と口にした。
第2次世界大戦後、ナチスはアメリカ支配層の保護を受けたが、ここにきて表舞台に再登場してきたようだ。
バーボックが敵視するロシアの大統領、ウラジミル・プーチンは12月6日からアラブ首長国連邦とサウジアラビアを訪問、歓待された。