最近の安倍自公連立内閣の暴走は目に余る。
安倍首相は冷静さを失い、極端な強権政治に向かって暴走し始めた。
国会は“議論の場”ではなくなった。
自民党と公明党の国会議員は思考停止状態になり、投票マシーン・ロボットと化してしまった。
自民党と公明党の国会議員からは議会制民主主義を尊重する意識は消えてしまったのだろうか。
由々しきことである。
安倍首相はひどい思い違いをしているのではないか。
強引な政治運営をやれば人気が上がると思い違いをしているように見える。
強引なことに称賛の言葉を送るのは、一部の御用テレビ、御用新聞だけである。
御用テレビ、御用新聞は、もはや国民の信用を失ってしまっている。
御用新聞と御用テレビはモラルを捨て去ってしまっている。
それにしても、自民党と公明党の国会議員の“思考停止”は目に余る。
単なる投票マシーンと化している。
頭に血が上ったような安倍首相を諫める政治家が一人もいないというのは、どうしたことだろう。
もはや自民党に政治家魂をもった政治家はいないのか――と言いたくなる。
安倍首相の政治を裏で操っているのが米国政府の対日政策の担当者である。
彼らの目的は、安倍首相に解釈改憲による集団的自衛権行使をやらせ、日本の自衛隊を米軍の手先として使うことである。
ブッシュ政権の世界戦略のなかで、日本の自衛隊を米軍の手先として戦争に使うことである。
来るべき7月22日の参院選で安倍自公連立勢力が勝てば、安倍首相は「解釈改憲による集団的自衛権の行使という安倍政権の基本政策が支持された」として、解釈改憲に踏み出すだろう。
自民・公明両党に日本の政治をまかせることは、きわめて危険なのである。
公明党幹部は「憲法第九条第1項と第2項は守る。集団的自衛権の行使には反対」と言っているが、口先だけである。
行動においては、安倍首相と一体である。
行動で安倍政権を支え、安倍首相を勝利させれば、安倍首相は、憲法第九条を否定し、解釈改憲に踏み切ることは明らかだ。
公明党が言っていることと反対のことが実現するのだ。
公明党は「言うこと」と「やること」が正反対である。
公明党がやっていることはきわめて悪質な“めくらまし”である。
公明党幹部に「誠実に勝れる知恵なし」(ディズレーリ)の言葉を贈りたい。
公明党よ、正直になれ!
自民党の国会議員の質は、どうしてこんなにも低下したのだろうか。
最近自民党は、“責任転嫁”という政治指導者が絶対にしてはならない恥ずべきことをやっている。
6月3日(日)午前の民放テレビに出演した片山虎之助自民党参議院幹事長は、「年金問題の責任が菅直人元厚相にある」と言い始めた。
片山虎之助は昭和10年生まれである。
70歳を過ぎた老人である。
70歳過ぎの老人は、責任転嫁などという恥ずべきことをしてはならない。
汚いことは慎むべきである。
高潔なる魂をもった岡山県民は、必ずこのことを考えてくれると期待したい。
政治指導者のモラル喪失を許してはならない。
本来自民党政権が負うべき責任を10年も前の橋本自社さ連立政権時代の菅直人厚相一人に責任を負わせようというのである。
自民党としても、菅直人だけに責任を負わせようとする広告キャンペーンを始めているそうである。
自民党は政権党としての誇りを捨ててしまった。
情けないことである。
公明党も一緒になってやっている。
恥を知れ!と言いたい。