きなこのブログ

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チンピラ国家アメリカの相手で大変なロシア 8 ~ロシアが核の準備を命じた理由~

露軍を止められないならNATO軍と戦わせると英外相が発言、露は核兵器の準備
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202202280001/

ロシアのウラジミル・プーチン大統領は国防大臣と参謀総長に対し、核兵器部隊を特別戦闘任務につかせるように命令したと伝えられている。

 

核戦争の準備を命じたということだ。

 

イギリスのリズ・トラス外相が2月27日、ロシア軍をウクライナで止められなければ、NATO軍と戦わせることになると発言したことへの回答だとされている。

トラスは2月2日にバルト諸国の地理的な位置を勘違いして嘲笑され、モスクワでロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と会談した2月10日、ロシア領であるボロネジやロストフからロシア軍は撤退しろと脅している。

 

ロシア政府はロシア領で主権を行使できないと彼女は主張したのだ。

 

 

国際情勢が緊迫している中、これほど愚かな人物をイギリスは外交の責任者に据えている。

なお、ウクライナ情勢はロシア軍が優勢で、キエフは包囲寸前、ドンバスからはキエフ軍が脱出し始め、マリウポリやミコライフも包囲されそうだ。

 

西側の有力メディアが伝えるところとは違い、ウクライナ軍は追い詰められている可能性が高く、ボロディミル・ゼレンスキー政権はベラルーシでの交渉に応じたとロシア側は語っている。

ゼレンスキー大統領は2月25日にロシア政府と中立化について話し合う用意があると発言、ロシア政府は代表団をベラルーシミンスクへ派遣する用意があると応じたが、26日にゼレンスキー大統領のミハイル・ポドリャク顧問が交渉を拒否すると発言していた。

ゼレンスキー政権がベラルーシにおけるロシアとの交渉に合意した後、EUウクライナへの武器購入用の資金提供を決め、ロシア旅客機がEUの領空飛行を禁止すると発表した。



ウクライナで戦闘が続く中、EUがロシアを挑発しはじめた
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202202280002/

ウクライナとロシアの代表がベラルーシのゴメリで2月28日に交渉を行うと報道されている。

 

ボロディミル・ゼレンスキー大統領は2月25日にロシア政府と中立化について話し合う用意があると発言、ロシア政府は代表団を派遣する用意があると応じたが、26日にゼレンスキー大統領のミハイル・ポドリャク顧問が交渉を拒否するとしていた。



ゼレンスキー政権の態度が不安定だが、ロシア軍の進撃が速いため、交渉を持ち出して止めようとしたとする見方もあった。

 

実際、ウラジミル・プーチン大統領は作戦の中断を指示したが、これをウクライナ側の反撃で止まったとする人もいた。

 

するとゼレンスキー政権が態度を豹変させたわけだ。

 

ロシア軍の作戦が再開されるとゼレンスキーは再び交渉すると言い始める

ウクライナ側で戦闘の主体になっているのは「アゾフ大隊(またはアゾフ連隊)」をはじめとする親衛隊だと見られている。

 

この軍事組織はネオ・ナチ(ステファン・バンデラ派)が主体で、リーダーのひとりであるドミトロ・ヤロシュは昨年11月から参謀長の顧問を務めていると伝えられている。

ヤロシュが率いる「右派セクター」は2014年2月のクーデターで住民に対して特に残虐な行為を働いていた。

 

ヤロシュは2007年頃からNATOの秘密部隊ネットワークに参加しているとも言われ、アゾフ大隊を率いている人物はヤロシュの部下だ。

外交問題評議会(CFR)が発行している定期刊行物​「フォーリン・アフェアーズ」に掲載されたダグラス・ロンドンの記事​によると、ロシアが東部や南部での軍事作戦で終わらせようと考えてもウクライナ側が戦闘をやめないとしているが、これはロシアに対する脅しという意味もありそうだ。

ポドリャク顧問が交渉を拒否すると語った翌日、イギリスのリズ・トラス外相はロシア軍をウクライナで止められなければ、NATO軍と戦わせることになると発言、プーチン大統領は国防大臣と参謀総長に対し、核兵器部隊を特別戦闘任務につかせるように命令したと伝えられている。

 

単純に考えれば、愚かな人物をイギリスは外務大臣に据えているということになるが、ロシア側の反応をみた可能性も否定できないだろう。

EUもロシアを挑発している。

例えばジョセップ・ボレル外務安全保障政策上級代表によると、EUは戦闘機を含む4億5000万ユーロ(約590億円)相当の武器/兵器をウクライナへ提供​
https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-02-27/eu-approves-450-million-euros-in-lethal-military-aid-for-ukraine?utm_source=google&utm_medium=bd&cmpId=google

EUの執行機関である欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は武器/兵器の購入資金を融資すると語り、ロシアだけでなくその友好国も「制裁」、ロシアのメディアを禁止するとしている。

 

ウクライナEU加盟についても前向きの姿勢を見せた。

 

EUウクライナとロシアの講和を望んでいるとは思えない。

 

アメリカも同じだろう。

アメリカでは今年11月8日に中間選挙の投票が予定されているが、ジョー・バイデン大統領の人気はなく、与党の民主党には強い逆風が吹いている。

 

​ドンバス(ドネツクやルガンスク)に対するウクライナ側からのミサイル攻撃が2月17日からエスカレート​、
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202202200000/

学校も標的になっていたことが現地での取材で判明、何らかの軍事作戦をアメリカ政府が考えていたのかもしれない。



ロシアとウクライナが交渉を始めたが、米英を後ろ盾とするネオ・ナチは健在  
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202203010000/

ロシアとウクライナの代表による交渉が2月28日に始まったが、戦闘の終結に向かうかどうかは不明だ。

 

ボロディミル・ゼレンスキー大統領が軍や親衛隊を掌握できていない可能性もあり、交渉の期間を利用してアメリカ/NATOを後ろ盾とするネオ・ナチが戦闘体制を整えることも考えられる。

アメリカのジョー・バイデン大統領が昨年1月、大統領に就任した。

 

それ以来、ロシアの「縄張り」とも言うべき黒海へ軍艦を入れ、軍用機を飛行させて恫喝、あるいは挑発してきた。

 

国境近くに数万人規模の部隊を集結させたこともある。

2009年1月から17年1月にかけてバイデンはバラク・オバマ政権の副大統領を務めたが、その時もロシアとの関係を悪化させる政策を推進していた。

 

オバマ、バイデン、あるいはヒラリー・クリントン背後にいる勢力の意向だろう。

1980年代のアメリカは旧保守と新保守が対立していたが、1991年12月にソ連が消滅してから新保守の影響力が強まり、2001年9月11日の出来事で新保守が主導権を完全に握ったように見える。

 

2001年1月から大統領はジョージ・W・ブッシュだ。



ネオコンに担がれていたブッシュ大統領は国内をファシズム化する一方、正規軍を使って他国を侵略、殺害、破壊、略奪を繰り返すことになるが、これは新保守が1992年2月に立てた計画に沿っていた。

アフガニスタンイラクは正規軍で攻め込んだが、思惑通りに進まず、オバマ時代の2010年頃からズビグネフ・ブレジンスキーが考え出したジハード傭兵を使った侵略に切り替えた。

 

今でもジハード傭兵アメリカの手先として活動しているが、ウクライナではネオ・ナチ(ステファン・バンデラ派)が使われている。

バンデラは1920年代からOUNウクライナ民族主義者機構)の幹部だった人物。

 

リーダーのイェブヘーン・コノバーレツィが1938年に暗殺されると、OUN内で反ロシア感情の強いメンバーがバンデラの周辺に集まり、41年3月に分裂、バンデラ派はOUN-Bと呼ばれるようになる。

 

そして1941年6月にバルバロッサ作戦が始まった。

このOUN・Bをイギリスの情報機関MI6のフィンランド支局長だったハリー・カーが雇う一方、ドイツが資金を提供し、バンデラの側近だったミコラ・レベジはクラクフにあったゲシュタポ(国家秘密警察)の訓練学校へ入った。

アメリカやイギリスの金融資本はナチスを資金面から支えていたことが明らかになっている。

 

例えばディロン・リード、ブラウン・ブラザース・ハリマン、ユニオン・バンキングなどの金融機関がそうした資金を流すパイプだった。

その経営陣にはジョージ・ハーバート・ウォーカー、その義理の息子であるプレスコット・ブッシュ、ブッシュと同じエール大学のスカル・アンド・ボーンズに入っていたW・アベレル・ハリマンも含まれている。

プレスコットが働いていたウォール街にはアレン・ダレスという弁護士もいて、ふたりは親しくなる。

 

プレスコットの息子、ジョージ・H・W・ブッシュは1976年1月から77年1月にかけてCIA長官を務めることになるが、偶然ではないだろう。

ブラウン・ブラザース・ハリマンやユニオン・バンキングでプレスコットはW・アベレル・ハリマンと重役仲間だったが、このふたりはエール大学で学生結社のスカル・アンド・ボーンズに入っていた。

 

ハリマンの弟子にあたる人物がジョー・バイデンである。


JPモルガンをはじめとするウォール街の住人たちとファシズムとの関係が明確になったのは1933年から34年にかけて計画されたクーデターだ。

 

ニューディール派を率いるフランクリン・ルーズベルトが1932年の大統領選挙で勝利、それに危機感を抱いたウォール街ニューディール派の排除を目論んだのである。

ウォール街のクーデター派はドイツのナチスやイタリアのファシスト党、中でもフランスのクロワ・ド・フ(火の十字軍)の戦術を参考にしていた。

 

彼らのシナリオによると、新聞を利用して大統領への信頼感を失わせるようなプロパガンダを展開、50万名規模の組織を編成して恫喝して大統領をすげ替えることにしていたという。



計画の中心的な存在だったJPモルガンは司令官としてダグラス・マッカーサーを考えていたが、人望があり、軍の内部への影響力が大きいスメドリー・バトラーを取り込まないとクーデターは無理だという意見が通り、バトラーに働きかけた。

しかし、バトラーは憲法を遵守する考えの持ち主。

 

そこで計画を聞き出した上でカウンタークーデターを宣言、議会で詳細を明らかにしている。

バトラーから話を聞いたジャーナリストのポール・コムリー・フレンチはクーデター派を取材、コミュニズムから国家を守るため、ファシスト政府が必要だ」という発言を引き出している。

 

金融資本は親ファシズム

 

第2次世界大戦の終盤からアメリカの情報機関などはナチスの高官や協力者を保護、逃亡させ、雇い入れている、これは必然だった。

もし、ルーズベルトが大統領を続けていたなら、大戦後にウォール街ナチスとの関係にメスが入った可能性が高いが、ドイツが降伏する前の月、つまり1945年4月に急死してしまった。

 

そして、戦後に始まるのはファシスト派の弾圧、いわゆる赤狩りだ。

巨大金融資本とナチスとの関係は一貫している。

 

ウクライナネオ・ナチが影響力を持っている理由はそこにあると言えるだろう。

 

ロシア人がウクライナネオ・ナチに神経を使ってきたのはそのためだ。

 

 

 

ナチス時代のドイツは1941年6月にソ連侵攻を開始している。

 

「バルバロッサ作戦」だ。

 

西側には約90万人だけを残し、310万人を投入するという非常識なものだったが、これはアドルフ・ヒトラーの命令

 

西側から攻めてこないことを知っていたかのようだ。

ドイツ軍は7月にレニングラードを包囲、9月にはモスクワまで80キロメートルの地点に到達した。

 

10月の段階でドイツだけでなくイギリスもモスクワの陥落は近いと考えていたのだが、12月にソ連軍が反撃を開始、年明け直後にドイツ軍はモスクワで敗北してしまう。

 

ドイツ軍は1942年8月にスターリングラード市内へ突入するが、ここでもソ連軍に敗北、1943年1月に降伏。

 

この段階でドイツの敗北は決定的になった。

1991年にソ連が消滅して以降、NATOは東へ支配地を拡大させてきたが、これは時間をかけたバルバロッサ作戦にも見える。

 

その最終局面でネオ・ナチが出てきたわけである。