きなこのブログ

大失業時代が到来しています。大失業の恐ろしさを歴史から学ばなければならない。『大失業は戦争への道につながっている』

アメリカは偽旗作戦を実行して「汚い爆弾」を使うか

孤立度が高まっているネオコンは偽旗作戦で核攻撃やダム爆破を実行する可能性
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202210240000/

ウラジミル・プーチン露大統領は9月21日に部分的な動員を実施すると発表、義勇軍と動員で約30万人が新たな戦力として投入され、冬になると新たな軍事作戦が始まると見られている。

 

そのため、現在、訓練中で、前線には出てきていないようだ。

すでに兵器をウクライナとの国境へ輸送する様子を撮影した映像がインターネットで流れているが、そうした動き以上に注目されているのが指揮体制の変更だろう。

西部軍管区司令官の司令官がロマン・ビアルニコフ中将へ、またドンバス、ヘルソン、ザポリージャの統括司令官がセルゲイ・スロビキン大将へ交代し、またチェチェン軍を率いているラムザン・カディロフは上級大将の称号を与えられ、存在感が増している。

 

いずれも実戦経験が豊富な軍人だ。

さらに「ワグナー・グループ」も注目されている。

 

傭兵会社だが、戦闘員の多くはロシア軍の特殊部隊出身だとされ、事実上、プーチン大統領の直属部隊だと言う人もいる。

スロビキン大将は10月18日、記者に戦況を説明したが、その際、ヘルソンの状況は緊迫していると語った。

 

ウクライナ軍を指揮しているNATOの司令官はヘルソンへの攻撃を命令し続けているとしている。

 

 

それだけ戦略的に重要な場所だということで、今後、激しい戦闘が展開される可能性が高い。

 

 

ドンバス周辺はステップ(大草原)で、ウクライナ軍の兵士は草原の中に帯状に伸びる林の中に隠れているが、冬になると葉が落ちて隠れられなくなり、地面が凍結して車両が動きやすくなる。

 

ロシア軍はそうした状況になるのを待っていると考えられている。

 

つまり、11月に大規模な攻撃を始める可能性が高いのだ。

プーチン大統領は10月19日、ドネツク、ルガンスク、ヘルソン、ザポリージャ戒厳令を布き、ヘルソンの住民を避難させた。

 

 

 

この避難は住民の安全を考えてのことだろうが、軍事作戦の自由度を高めることも目的だと言われている。

アメリカ/NATOは訓練が不十分なウクライナ兵に無謀な突撃攻撃を繰り返させているが、アメリカの統合参謀本部はロシア軍との直接的な戦闘には慎重な姿勢。

 

ロシア軍が新たな軍事作戦を始めた場合、キエフ政権軍は厳しい状況に陥るだろう。

そうした中、キエフ政権やアメリカ/NATOの好戦派は核攻撃やダムの爆破といった話を流し始めた。

 

彼らはロシア軍が実行すると宣伝しているが、アメリカ/NATOウクライナ軍が行う可能性はある。

 

 

核兵器でロシア軍を壊滅させる行為は反作用が大きいだろうが、偽旗作戦を実行することは考えられる。

 

 

ダムの破壊によって川にかかっている橋を全て壊し、ロシア軍が進撃できないようにする可能性もある。

アメリカでは2007年8月に核弾頭を搭載した6機の巡航ミサイルAGM-129がノースダコタ州にあるマイノット空軍基地からルイジアナ州のバークスデール空軍基地へB-52爆撃機装着した状態で運ばれるという事件があった。

 

「間違い」とされているが、軍の一部がイランを核攻撃しようとした、あるいはアメリカで核テロを実行しようとしたと考える人もいる。

 

その後、管理は厳しくなったというが、こうした前例があるのだ。

 

勿論、放射性物質を撒くだけでも大きな被害が出る。

 

いわゆる「汚い爆弾」だ。

 

 

ネオコンに近く、アメリカ中央軍やISAF(国際治安支援部隊)の司令官、そしてCIA長官を務めたデイビッド・ペトレイアスは欧米のメディアでロシア軍が核兵器を使うという印象を広めている。

 

プーチンは絶望的な状況にある」と彼は主張、核兵器が使用される可能性があると人びとを脅しているのだ。

 

そうなればアメリカ軍が登場してロシア軍をウクライナから追い払うと宣伝しているのだが、今のところ統合参謀本部慎重な姿勢を維持している。

ペトレイアスは10月22日、レクスプレス誌のインタビューで、ロシア軍がウクライナでアクションを起こせば、NATO軍としてでなくアメリカ主導軍として反撃すると語った。

 

NATOの内部に彼の思い通りに動かない国が存在しているということだろう。

 

4月に元SACEUR(NATO欧州連合軍最高司令官)のフィリップ・ブリードラブ米空軍大将は核戦争への恐怖がプーチンに対する適切な対応を西側はとれないのだと主張したが、思考力があるなら、そうしたことを拒否して当然である。

アメリカのCBSはロシア軍がNATOを攻撃した場合、ルーマニアで軍事演習しているアメリカの第101空挺師団が軍事介入すると「報道」していたが、この部隊は軽武装で、ロシア軍と正面からぶつかる能力はない。

 

アメリカやその属国に対するイメージ戦略だと考えられている。

西側の有力メディアは戦争を推進するため、アメリカは強い」上に「ロシアは弱い」というイメージを作ってきたが、「神国日本」勝つと言い続けたことを思い起こさせる。

 

実は、ベトナム戦争中、相当数のアメリカ人は自国を「神国」なので勝つと信じていた。

 

その妄想が崩れたため、1967年6月の「第3次中東戦争」で勝利したイスラエル信奉するようになり、ネオコンの台頭につながったと言われている。

 

 

11月の中間選挙で与党が大敗しそうなバイデン大統領はロシアとの戦争へ近づく 
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202210260000/

 

アメリカで実施された最新の世論調査によると、11月に予定されている中間選挙民主党は大敗しそうだ​。

https://harvardharrispoll.com/wp-content/uploads/2022/10/HHP_Oct2022_KeyResults.pdf

 

最大の理由は経済政策に対する不審で、外交政策も支持されていない。

 

バラク・オバマ政権の政策を引き継ぎ、ジョー・バイデン政権はロシアに対する経済戦争を仕掛け、軍事的な緊張を高めてきたが、ロシアと戦略的な同盟関係にある中国との関係も悪化、EUや日本だけでなくアメリカも窮地に陥っている。

2016年の大統領選挙でオバマと同じ民主党に所属するヒラリー・クリントン共和党ドナルド・トランプに負けた。

 

ロシアとの関係を悪化させる政策を進めていたオバマはロシアとの関係修復を訴えて当選したトランプへの置き土産として12月に外交官35名を含むロシア人96名を追放、CIA、FBI、司法省、有力メディアなどはトランプとロシアが不適切な関係にあるとする話を作り上げ、攻撃した。

 

オバマ政権で副大統領を務めたバイデンは自らが大統領になるとオバマと同じようにロシアとの関係を悪化させ、核戦争の可能性を高めている。

オバマ政権は2013年11月から14年2月にかけてウクライナでネオ・ナチを使ったクーデターを実行、ビクトル・ヤヌコビッチ政権を倒した。

 

ヤヌコビッチの支持基盤だった東部や南部の住民はクーデターに反発、クリミアはいち早くロシアと一体化してネオ・ナチからの攻撃に備え、ドンバス(ドネツクやルガンスク)ではロシアが救いの手を差し伸べなかったことから内戦になった。

 

その内戦でドンバスの住民はキエフ政権の軍や親衛隊に1万数千人が殺されたと言われている。

そして今年2月中旬からウクライナ軍によるドンバスへの攻撃が激しくなり始め、その直後、2月24日にロシア軍がウクライナで軍事作戦を開始した。

 

ウクライナ軍の軍事基地やアメリカ国防総省が建設した生物化学兵器の研究開発施設がミサイルで攻撃され、ロシア軍はそこから機密文書を回収している。

この攻撃についてアメリカ軍の情報機関​DIAもロシア軍が長距離ミサイルが攻撃している目標は軍事施設だと説明、住民が狙われているとする話を否定​していた。

 

ロシアのウラジミル・プーチン政権は住民に犠牲者が出ないように配慮したのだが、そのために軍事作戦は長引くことになる。

それに対し、ウクライナの軍や内務省の親衛隊、特に親衛隊は住宅地に攻撃拠点を作り、住民を人質にして対抗した。

 

こうした状況はドンバスへ入った独立系ジャーナリストが伝えていたが、8月4日には人権擁護団体の​アムネスティ​も市民を危険に晒す戦術をウクライナ軍が採用していると批判する報告を発表した。

 

学校や病院を含む住宅地にキエフ政権側の武装勢力が軍事基地を建設し、そうした場所から攻撃することで住民を危険な状態になったとしている。

 

後に外部から強い圧力があったようだが、報告書の内容は基本的に正しい

ヤヌコビッチ政権を倒したクーデターを現場で指揮していた人物がネオコンのビクトリア・ヌランド国務次官補。

 

2014年2月上旬、彼女が電話でジェオフリー・パイアット米国大使に「次期政権」の閣僚人事について指示している音声がインターネットに流れた。

彼女は暴力的にヤヌコビッチを排除しようと考えていたようで、話し合いでの解決を目指していたEU不愉快に感じていた。

 

話し合いではヤヌコビッチを排除できない。

 

そこでヌランドは「EUなんかクソくらえ」と口にしたのだ。

 

「品が悪い」といった次元の話ではない。

オバマ政権下の2016年8月にウクライナ駐在大使はパイアットから​マリー・ヨバノビッチ​へ交代になり、19年5月まで務めた。

 

そのヨバノビッチは今年4月にインタービューの中で、ドナルド・トランプが大統領だったならバイデンのように立ち上がることはなかったと考えていると語っている。

 

ホストからドナルド・トランプが大統領だったならウラジミル・プーチンは戦争を始めなかったかもしれないと言われているが、と言われての回答だ。

 

トランプはNATOに批判的だともヨバノビッチは語っている。

ヨバノビッチがインタビューを受けた当時、ウォロディミル・ゼレンスキー政権がドンバスへ送り込んだ軍や親衛隊の部隊は壊滅壊滅必至の状態だった。

 

そこで4​月9日にイギリスのボリス・ジョンソン首相がキエフに乗り込んで停戦交渉を止め​、4月21日にはウクライナ南部の​ミコライフ州のビタリー・キム知事が「ウクライナ24テレビ」の番組で「全ての裏切り者を処刑する」と国民を脅し​、4月30日になるとナンシー・ペロシ米下院議長が下院議員団を率いてウクライナを訪問、ゼレンスキー大統領に対してウクライナへの「支援継続」を誓い、戦争の継続を求めた

 

ジョンソン英首相は8月24日にもキエフを訪問、ロシアとの和平交渉を進める時間的な余裕はないと釘を刺している。

9月の中旬になるとトランプが嫌っていたというNATOが表面に出てきた。

 

たとえば9月13日にアンドリー・イェルマーク・ウクライナ大統領府長官とアナス・ラスムセンNATO前事務総長が「キエフ安全保障協定」の草案を発表、アメリカの統合参謀本部ウクライナ司令部」を創設するとしている。

アメリ海兵隊の元情報将校でUNSCOM(国連大量破壊兵器廃棄特別委員会)の主任査察官を務めたスコット・リッターによると、相当数の兵士をNATOは訓練、最新兵器を扱えるようにしていた。

 

その部隊をここにきて投入しているという。

 

その一方で兵器や情報を提供、さらに作戦もNATO軍が立てる態勢になったとも言われている。

それに対し、プーチン大統領は9月21日に部分的な動員を実施すると発表。

 

義勇軍と動員で約30万人が新たに増え、近日中に戦力は倍増される。

 

指揮体制も大きく変化、西部軍管区司令官の司令官がロマン・ビアルニコフ中将へ、またドンバス、ヘルソン、ザポリージャでの指揮官としてセルゲイ・スロビキン大将へ交代、またチェチェン軍を率いているラムザン・カディロフは上級大将の称号を与えられた。

 

いずれも実戦経験が豊富で、11月から本格的な攻撃をロシア軍は始める可能性がある。

 

そのためにロシア軍は​T-90M戦車​や防空システムの​S-400​もドンバスへ輸送している。

2月24日に始めたロシア軍の攻撃は本格的な軍事作戦ではなく、ドンバスの住民をキエフ側の攻撃から守ることにあった。

 

プーチン「何もしていない」と言ったのはそういうことだが、それでもヨバノビッチは驚いたようだ。

 

彼女も「脅せば屈する」と思っていたのだろう。

 

そしてさらに脅そうとしたのだが、それに対してロシアは11月からは軍事作戦を始める可能性が高い。

 

敗北も話し合いも拒否するネオコンやゼレンスキー大統領に残された手段は限られている。

 

統合参謀本部強引に動かすような演出をする可能性がある。