きなこのブログ

大失業時代が到来しています。大失業の恐ろしさを歴史から学ばなければならない。『大失業は戦争への道につながっている』

規制緩和や民営化(私有化)の促進で大儲けするシステム

 

ウクライナやガザの問題にも関係していたジェイコブ・ロスチャイルドが死亡  
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202403050000/

ジェイコブ・ロスチャイルドが87歳で死亡したと2月26日に発表された。

 

 

家族によると、ユダヤ教の慣習に従って埋葬されるという。

ビクター・ロスチャイルドとバーバラ・ハッチンソンの子どもとして1936年4月に生まれた彼はイートン・カレッジを経てオックスフォード大学へ進み、歴史を学んだ。

1963年からNMロスチャイルドで働き始めるが、投資信託ロスチャイルド・インベストメント・トラスト(その後、RITキャピタル・パートナーズ)の経営権を独立させ、1980年から活動の拠点にしている。

 

彼がファミリー・ビジネスから離れた理由はエベリン・ロバート・ド・ロスチャイルドと経営上の対立が生じたからだという。

RITキャピタル・パートナーズは2012年5月にロックフェラー・ファイナンシャル・サービシズの発行済み株式のうち37%を取得した。

 

ジェイコブ・ロスチャイルドはデイビッド・ロックフェラーと手を組んだのだ。

 

デイヴィッド・ロックフェラー


ジェイコブは2006年に倒産したロシアの石油会社ユーコスを所有していたミハイル・ホドルコフスキーの代理人を務めていたことでも知られている。

ホドルコフスキーは1963年6月、ユダヤ教徒の父親とロシア正教との母親との間に生まれ、ソ連時代に彼はコムソモール(全ソ連邦レーニン共産主義青年同盟)の指導者を務めていた。

ソ連時代の1989年、ホドルコフスキーはリチャード・ヒューズなる人物と「ロシア人モデル」をニューヨークへ送るビジネスを始めた。

 

 

ミハイル・ゴルバチョフが始めたペレストロイカ(改革)のおかげなのだろう。

 

 

この年にホドルコフスキーはメナテプ銀行を設立するためのライセンスを取得するが、違法送金マネーロンダリングが目的だった可能性が高い。

このビジネスをソ連当局も怪しみ、モデルに対する出国ビザを出し渋るのだが、ホドルコフスキーはKGB人脈を持っていた。

 

そのコネクションに助けられてビザを入手できたという。

(Mark Ames, “Russia’s Ruling Robbers”, Consortium news, March 11, 1999)

ソ連は1991年12月に消滅、ボリス・エリツィン西側支配層の代理人としてロシアを支配するようになる。

 

ホドルコフスキーはエリツィン政権を支える顧問のひとりに就任した。

ホドルコフスキーは1995年にユーコスを買収、中小の石油会社を呑み込み、その一方でモスクワ・タイムズやサンクトペテルブルグ・タイムズを出している会社の大株主になっている。

ユーコスは西側から資金を調達していたが、投資会社のカーライル・グループも調達源のひとつ。

 

この投資会社にはジェームズ・ベイカー元米国務長官をはじめ、フランク・カールッチ元米国防長官、ジョン・メジャー元英首相、ジョージ・H・W・ブッシュなどが幹部として名を連ねていた。

その一方、彼はジョージ・ソロスの「オープン・ソサエティ財団」をモデルにした「オープン・ロシア財団」を2002年にアメリカで創設、その際にホドルコフスキーとロスチャイルドはこのプロジェクトに共同で資金を提供している。

 

ホドルコフスキーはヘンリー・キッシンジャーやジェイコブ・ロスチャイルドを雇い入れている。

ホドルコフスキーはユーコスの発行済み株式のうち25から40%をアメリカの巨大石油会社、エクソン・モービルシェブロン売り渡そうとしていたが、ウラジミル・プーチン阻止された。

 

プーチンの動きが少しでも遅れれば、ロシアは米英支配層の植民地になっていたことだろう。

(Natylie Baldwin & Kermit Heartsong, “Ukraine,“ Next Revelation Press, 2015)

 

 

プーチンが実権を握った後、少なからぬオリガルヒはロシアからイギリスのロンドンやイスラエルへ逃亡するが、ホドルコフスキーはロシアに残った。

 

そして2003年10月、彼はノボシビルスクの空港で横領税金詐欺の容疑で逮捕された。

 

当時『サンデー・タイムズ』紙が報じたところによると、ホドルコフスキーのユーコス株の支配権は、先に結ばれた「取り引き」によってジェイコブ・ロスチャイルドへ渡っている。

ウクライナでビクトル・ヤヌコビッチ政権がアメリカ政府主導のクーデターで倒された後、同国の経済は破綻し、国債の価格は下落する。

 

フランクリン・テンプルトンというファンドは額面総額50億ドルの国債を買い占めていたが、このファンドを操っているのはロスチャイルド家だと伝えられている。

破綻した国の国債を安値で買いあさり、満額で買い取らせるというのが西側支配層のやり口。

 

ウクライナにはIMFがカネを貸しているが、そのカネでファンドの要求通りに支払うことができる。

 

債権者になったIMFは債務者である破綻国の政府に対して緊縮財政を要求庶民へ回るカネを減らさせる。

 

規制緩和私有化の促進で国の資産を巨大資本に叩き売らせ、大儲けさせてきた。

イスラエルとの関係が深いジェイコブは中東でも暗躍、2010年にはジーニー・エナジーの株式5%を取得している。

 

この企業はゴラン高原一帯の独占石油採掘権を獲得したIDTコーポレーションの子会社で、取締役にはメディア王ルパート・マードックディック・チェイニー元米副大統領、ジェームズ・ウールジー元CIA長官、ヘッジファンド・マネージャーのマイケル・スタインハート、そしてロスチャイルド自身が名を連ねている。