「ななへやへ花はさけども山吹のみのひとつだになきぞかなしき」
があります。
小泉政権もこれと同じで、大騒ぎしたけれども中身がなにひとつなかった。
小泉首相は、めちゃくちゃなデタラメ政治をやって、暴れるだけ暴れて、最後に筋の通らない靖国神社参拝で締めた。
ものすごく無責任な人間だと思いますよ、小泉首相は。
“ブッシュのブッシュによるブッシュのための政治”を、日本において実行したことです。
その結果、日本は実質的にはアメリカの完全な植民国家になってしまいました。
日本国民がこつこつと蓄えてきた富が、アメリカに吸い上げられてしまう体制を作ってしまった。
日本は貯蓄が多い。
それをアメリカは使いたかった。
なぜなら、アメリカは巨大な軍事力を世界中に展開させ、戦争を起こしながら、国内では大減税を実施しているため、財政が持たない。
そこで、日本政府や金融機関に米国債を買わせて、その金をアメリカで使えるようにした。
しかも、米国債を買った日本政府も金融機関も、日米同盟の結果、日本側は米国債を自由に売ることができません。
さらに、日本は輸出産業が多いので、円高ドル安が起きると、絶えずドルを買い円安を支えます。
そうして手許にたくさん持っているドルで米国債を買うと、実質的に日本の富がアメリカに移ってしまうのです。
日本はどんどん疲弊していくばかりです。
対外政策もアメリカに追従して、アメリカの国益にのみ奉仕するようになってしまった。
彼の口癖は、「自由競争」と「自己責任」でした。
それに国民の多くが乗ってしまいました。
それ結果できたのが、格差社会です。
「自由競争」社会は強い人間が勝ち、弱い人間が負ける社会です。
負けたら「自己責任」で、助け合いはしないという政治はひどすぎます。
格差社会は、人それぞれの生活格差もありまし、大企業と中小零細企業との格差もありますし、中央と地域との格差もあります。
そのいずれをも深刻にしてしまいました。
とくに地方は絶望的な状態です。
地方で町村合併が進んだのも、弱い地域から順に金(財政)を絞って財政難におとしめたからです。
政府は福祉、農業、社会資本など、政治的に弱いところから、予算を削っていったのです。
合併と言えばきれいごとに聞こえますが、弱小町村の廃止・整理統合であって、一種のリストラです。
無理矢理合併させた市町村もやっていけなくなっています。
これが現状です。
最近は、地球温暖化の影響(温暖化ビジネス)もあって、水害や自然災害が頻繁に起きています。
昔は、川が決壊したり道が崩壊するとすぐ直しましたが、今は災害が起きても復旧する予算がない。
地域や国土が非常に荒廃し、大変に危険な状態です。
日本社会は、基本的には和と助け合いを基本として成り立っている社会です。
そのうえで健全な節度ある競争をしながら発展してきました。
小泉首相はそれを根底からブチ壊した。
「自己責任」を名目にして、助け合いもやらないのなら、何のために政府が存在するのか、と言いたい。
これが、小泉政権が5年半の間で作り上げた日本の悲惨な姿です。