アメリカの繁栄は無限ではない。
それどころか、終りが近づいている。
アメリカ流グローバリズムの特徴は、「リスク」をおそれず、当面儲けになることなら何でもするところにある。
アメリカ資本主義は「リスク」の販売まで始めたのだ。
住宅ローン(サブ・プライムローン)などの債権を投資家から投資家へ販売するような荒っぽいひどいことを平然とやってきた。
債権の証券化はアメリカを出発点として全世界に広がった。
日本もこのアメリカの物真似を喜んでやってきた。
だが、これは、あたかも、毒物が混入した食材をあらゆる食品に混合して全世界にばらまいたようなものである。
アメリカ資本主義は目先の利益のためにはどんなにひどいことでもやる。
自作自演で飛行機をビル2棟にぶつけ、大勢の人達を殺し、それをテロと言ったりする。
彼らは自分達を神に選ばれた人間だと本気で思っている。
これがアメリカ流グローバリズムである。
これが全世界に広がったため、全世界に毒が回り始めた。
世界資本主義に「リスク」の連鎖が起きていて、止めることができなくなっているのである。
世界的な自由経済は周期的な恐慌を生み出す。
グローバリズムが進むと恐慌の規模は大きくなり、世界大恐慌になる。
今、この恐れが大きくなっている。
全世界が、特に主要国がこの危機にどう対処するかを検討しなければならない。
各国はアメリカから始まるおそれのある大恐慌に押し潰されないよう、それぞれの国で至急対策を講ずる必要がある。
日本政府は経済的危機管理の検討を始める必要がある。
アメリカに使い捨てにされないよう、先手を打つべきである。
アメリカ資本主義から相対的に自立する道を、政権交代、民主党政権の樹立を急がなければならない。
弱肉強食の市場原理主義(小泉が進めた構造改革)とは、
●地方の切り捨て。
●弱者を犠牲にして少数の強者のみが栄える政策。
●中小零細企業の切り捨て。
●構造改革の名で年金・医療・介護を破壊。
●安定した雇用、安定した労働関係、安定した地域社会の和と共生システムの破壊。
●日本的助け合いシステムの破壊。
【市場原理主義とは、強い者がさらに勝ち、弱い者はさらに弱くなるか、死んでいくシステム。強い者が永遠に勝ち(支配)続ける為なら、戦争もする。もちろん自分達は行かないが。】
大多数の日本国民が体験している苦しみと諸悪の根源は「ブッシュ・小泉・安倍政治」にある。
アメリカ共和党政権が進める戦争政策に日本政府(小泉政権)は加担した。
小泉政権は戦後日本の国是である平和政策を否定した。
安倍政権はこの戦争政策路線を継承しただけでなく、従米軍国主義の方向へ走り始めた。
もう一度言う、現代日本の国民生活における苦難と諸悪の根源は、ブッシュ共和党弱肉強食政治を日本に導入した小泉・安倍政治の大愚行にある。
日本は主権国家であり、日本政府は日本の憲法と法律に従って行動しなければならない。
米国政府が日本政府に求めていることが、日本の憲法と法律上不可能なことであれば、日本政府はそれをしてはいけない。
いくら米国政府が怒ろうと(植民地と思っているから)、政府は憲法違反をしてはならない。