きなこのブログ

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ウクライナで生きている大戦後のナチス人脈 2 ~つながる統一教会とウクライナのネオ・ナチの歴史~

安倍晋三統一教会の歴史はウクライナのネオ・ナチにつながる
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202207170000/

安倍晋三が7月8日に奈良市近鉄大和西大寺駅前で射殺されて以来、統一教会(現在の名称は世界平和統一家庭連合)」が話題になっている。

 

銃撃した山上徹也が海上自衛隊の元隊員だということは早い時点で伝えられていたが、その後、統一教会の名前が浮上したのだ。

 

山上の母親が統一教会に多額の寄付をし破産したという。

山上家の状態は​デイリー新潮​などが伝えているが、それによると、母親は統一教会の前に朝起会なる団体へのめり込み、それが原因で夫は精神が病んで自殺している。

 

 

 

ところで、統一教会は、1954年に韓国で文鮮明により創設され、日本では1959年から伝道が開始された。

 

日本では1964年に久保木修己を初代会長として宗教法人の認可を獲得、68年には国際勝共連合を設立している。

統一教会が創設される際、韓国軍の将校4名が教団の幹部として参加して重要な役割を果たしたという。

 

そのひとりである朴普煕は1950年に士官学校へ入り、朝鮮戦争を経験してからアメリカのフォート・デニングにある陸軍歩兵学校で訓練を受けている。



その一方、1954年に「APACL(アジア人民反共連盟、後にアジア太平洋反共連盟に改名)」が韓国で創設される。

 

その際に中心的な役割を果たしたのは台湾の蒋介石や韓国の李承晩、日本からは児玉誉士夫笹川良一が参加、日本支部を設置する際には岸信介が推進役になったとされている。

 

言うまでもなく、岸の孫が安倍晋三だ。

 

 

 

この団体は1966年、アメリカの情報機関を後ろ盾とする東ヨーロッパ出身のファシスト派組織「ABN(反ボルシェビキ国家連合)」と合体し、WACL(世界反共連盟。1991年にWLFD/世界自由民主主義連盟へ名称変更)になる。

(Scott Anderson & Jon Lee Anderson, “Inside the League”, Dodd, Mead & Company, 1986)

ところで、統一教会の創設に関わった朴普煕を含む4将校は陸軍情報局に所属していた金鐘泌と緊密な関係にあり、1961年5月に朴正煕が実行したクーデターに参加した。

 

1962年10月にはサンフランシスコで統一教会の幹部と秘密裏に会談、韓国における政治的な支援を教団側に約束したという。(Jeffrey M. Bale, “The Darkest Sides Of Politics, II,” Routledge, 2018)

当初、WACLの主導権はAPACL系の人脈が握っていたが、1970年代になるとCAL(ラテン・アメリカ反共同盟)が実権を握る。

 

ラテン・アメリカは第2次世界大戦後にアメリカやローマ教皇庁の支援でナチスの幹部や協力者が逃げ込んだ場所だということもあり、ヨーロッパのナチス人脈との結びつきが強く、中でもイタリアの反コミュニスト人脈との関係は深い。

 

必然的に、そうした人脈を利用してアメリカやイギリスの情報機関が編成したNATOの秘密部隊」ともつながる。

 

 

ナチスとの関係が深いUPA(ウクライナ反乱軍)は1947年3月にポーランド副大臣を暗殺するが、これに対してソ連チェコスロバキアポーランドは共同してゲリラ掃討作戦を実施、ドイツが占領していた地域からステパン・バンデラ派を一掃してしまう。

同じ頃にイギリスの情報機関SIS(MI6)は反ソ連組織の勢力拡大を図り、1947年7月にインテルマリウムとABNを連合させ、9月にはプロメテウス同盟も合流させた。

 

翌年の後半、新装ABNはウクライナ人の団体OUN・Bの幹部だったヤロスラフ・ステツコを中心として活動を開始する。

 

つまり、この頃の動きは現在のウクライナ情勢につながる。