きなこのブログ

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アメリカの敵と戦わせる「代理戦争」 4 ~宇に「学徒出陣」や「少年兵」要求~

 

 

兵の平均年齢が40歳を超えたとして前英国防相キエフに学徒動員や少年兵を要求
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202310040000/

ベン・ウォレスは2019年7月24日から今年8月31日までイギリスの国防大臣を務めていた。

 

その人物がテレグラフ紙に寄稿、​その中でウクライナ兵の平均年齢は40歳を超えていると指摘、ウクライナ政府に対し、もっと多くの若者を前線へ送り出せと要求​している。

 

 

 

​昨年2月24日にロシア軍がウクライナに対するミサイル攻撃を始めて以来、約50万人のウクライナ兵が戦死した​と言われている。

 

 

ちなみに、ロシア側の推計戦死者はその1割、つまり5万人程度だ。

ウォロディミル・ゼレンスキー政権は当初から18歳から60歳の男子が出国することを禁止、動員の対象にしていた。

 

45歳以上の男性だけでなく少年兵も前線へ送り込んでいると言われていたが、最近は60歳程度の男性が街角で拘束され、前線へ送り込まれていると報告されている。

兵士の平均年齢が40歳を超えているのは当然だろうが、それを理由にしてウォレスは若者に「バンザイ突撃」をさせろと言っているように聞こえる。

 

残っている若者は動員が免除されている大学の学生や研究員、あるいは年少者だ。

 

「学徒出陣」「少年兵」を求めていると言える。


 


ウォレスはウクライナが勝っていると主張しているが、ならば「学徒出陣」「少年兵」などは必要ない。

 

ウクライナ軍は昨年2月24日にロシア軍が攻撃を始めた直後に負けているのだ。

ロシア軍はドンバスに対する大規模な攻撃を開始するために集まっていたウクライナの軍や親衛隊など、そして航空基地やレーダー施設などを壊滅させた段階でウクライナの敗北は決定的だった。

 

だからこそ、イスラエルやトルコが仲介役になって停戦交渉が行われ、ほぼ停戦で合意しているのだ。

 

それを潰したのがイギリスとアメリカだった。

ゼレンスキー政権が6月4日に始めた「反転攻勢」が失敗したことをアメリカの有力紙も認めている。

 

例えば​ワシントン・ポスト紙は自分たちが宣伝していた「反転攻勢」で進展はないことを認めた​。

https://www.washingtonpost.com/world/2023/08/10/ukraine-national-mood-counteroffensive-gloom/

 

ロシアが構築した「スロビキン防衛線」を突破できず、ウクライナ側は死傷者を増やしているだけだ。

 

この「攻勢」で8万3千人以上のウクライナ兵が死亡したと考えられている。

 

それにもかかわらず、ウォレスはウクライナが少しずつ勝利を収めていると言い張っているのだ。

 

 

現在、ロシア軍は守りを固め、突入してくるウクライナ軍にダメージを与えている。

 

その結果、ウクライナ軍に武器弾薬を供給しているアメリカ/NATOの兵器庫は空になりつつある。

アメリカ政府が計画していた経済戦争も機能せず、EU諸国が大きな損害を受けているだけ。

 

アメリカもダメージを受けている。

 

 

 

 

歴史的に反ロシア感情が強いポーランドウクライナに対する批判が強まり、EU諸国ではロシアとの戦争継続に反対する声が高まってきたようだ。

 

アメリカ議会とバイデン政権の関係も悪化してきた。

それに対し、ロシアと中国の団結が強まり、アフリカをはじめ「グローバル・サウス」と呼ばれる国々が中露の周辺に集まり始めた。

 

昨年2月以来、アメリカ政府の「制裁」がロシアの国内産業にとって追い風になり、生産力が高まっている。

 

 

また、ロシア軍は昨年秋に部分的動員で約30万人を集め、すでに訓練は終わったようだが、戦線に投入されたのは数万人だと言われている。

 

しかもウクライナ軍とは違い、十分な装備がある。

ここにきて​ロシア政府は旧ソ連圏諸国を除く国々にガソリンやディーゼルを輸出することを禁止した​が、国内で不足しているとは思えず、元CIA分析官のラリー・ジョンソンはロシア軍が大規模な軍事作戦を計画している可能性があると語っている。