きなこのブログ

大失業時代が到来しています。大失業の恐ろしさを歴史から学ばなければならない。『大失業は戦争への道につながっている』

2010-09-21から1日間の記事一覧

サブプライム問題を見抜けなかった理由 5

2000年から2005年前半の住宅バブルのように、5年間で評価額が50%も上がってしまう異常事態では、家は庶民にとっての一生の買い物ではなく、金融機関を巻き込んだギャンブルの対象になった。こうしてアメリカだけでなく、同時期にイギリス、オー…

サブプライム問題を見抜けなかった理由 4

「証券化」は、うまみのあるビジネスとして広がり、信用バブルは止めどなく膨れ上がっていった。 だがそこには利益相反が存在している。投資銀行、証券会社、各種ファンド、法律事務所、会計監査法人、各付け機関、経営コンサルタントなどが同じ金融界の住人…

サブプライム問題を見抜けなかった理由 3

1981年、政権をと取ったロナウド・レーガン大統領はフリードマンの自由主義を政策に取り入れ、さまざまな規制緩和を行った。86年、BISが発表した「BISリポート」は、レーガン政権当時の変化として次の2点を指摘している。ひとつは、企業の資金調達が…

サブプライム問題を見抜けなかった理由 2

レーガン政権発足当時、ロックフェラーと深い関係を持つシカゴ大学の経済学部には、フランク・ナイト・ジェイコブ・ブァイナーという自由主義思想を持つ教授が在籍していた。 彼に強く影響を受け、現在の新自由主義の礎を築いたのが、ミルトン・フリードマン…

サブプライム問題を見抜けなかった理由 1

各付け機関や監督当局は、なぜサブプライムローン問題を見抜けなかったのか。 そこにはいくつかの理由がある。 その筆頭は70年代以降、 “意図的に行われてきた金融市場に対する規制”の骨抜きだった。 その背景を説明するためには、時代を1929年の世界…