大失業時代が到来しようとしています。
大失業の恐ろしさを歴史から学ばなければならない。
大失業は戦争への道につながっている 。
大企業は自らの生き残りのために遠慮会釈なく人員整理を始めています。
派遣労働者の問題は深刻です。
大銀行の貸し剥がし・貸し渋りのために、企業が次々と倒産しています。
多くの企業経営者、労働者にとって地獄のような倒産と失業の時代が始まりつつあります。
大量失業が起こると、社会の安全・安定は失われます。
社会は荒廃します。犯罪が急増します。
救いのない暗い社会になります。
1920年代末から1930年代、日本は大失業社会になりました。
そのとき何が起きたか。
犯罪が急増し、テロが横行しました。
それだけではありません。
戦争が起きました。
生きるすべを失った失業者は戦争によって仕事と収入が得られるなら戦争はやむを得ないと考えるようになりました。
恐ろしいことですが、軍部だけでなく企業家も、そして国民も、戦争を支持するようになりました。
大失業がそういう方向に仕向けるのです。
第二次大戦直後にも大失業の時代がありました。
大失業時代というものがどんなものか。
人間を狂気に導きます。
犯罪が増えます。
弱者が切り捨てられます。
人間社会がアニマル社会化してしまうのです。
そして、失業して飢えた人々はどんな仕事でもしたいと思うようになります。
戦争が仕事をつくるなら戦争をも肯定するようになります。
いま世界中で大失業時代が到来しました。
戦争大統領・ブッシュの時代は間もなく終わりますが、オバマ新大統領は「テロとの戦い」をつづけると言っています。
アフガニスタンおける軍事行動はつづけると言っています。
アメリカは戦争をつづけるのです。
アメリカは依然として危険な国です。
いまの世界はきわめて危ない状況にあります。
アメリカの戦争が拡大するおそれが強いのです。
これも大失業の圧力があるからです。
アメリカの経済危機対策には多額のカネがかかります。
このカネを戦争をつづけながら調達することは困難です。
オバマ新大統領はアフガニスタン戦争をつづけながら金融恐慌・大失業を克服しようとしていますが、これはきわめてむずかしいことです。
日本はアフガニスタン戦争に加わってはいけません。
日本が「アメリカのキリスト教右派プラスユダヤ教」対「イスラム」の宗教戦争に加わることはきわめて危険です。
日本の社会の安定を保つことは困難になります。
歴史をひもとけば、大失業時代は戦争の時代です。
人類が戦争をせず平和に生きるためには、大失業を解決する必要があります。
雇用安定のため政府の総力をあげるべきです。
いまから67年前の1941(昭和16)年12月8日、日本軍がハワイの真珠湾を攻撃し、日米戦争が始まりました。
戦争の悲劇を繰り返さないために、戦争の原因となった大失業を止めなければならない。
日本の危機は深刻だ。危ない時代になってきた。