バイデン米大統領が苦境に陥る中、西側で英雄視されているナバルニーが獄中死
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202402180000/
ウクライナのアレクサンドル・シルスキー軍最高司令官は2月17日、アブディフカから部隊を撤退させると発表した。
犠牲を少なくするために撤退するべきだと主張していたバレリー・ザルジニー前司令官をウォロディミル・ゼレンスキー大統領は解任、ソレダルやバフムートで自軍の兵士を「挽肉器」に押し込んだと批判されていたシルスキーに交代させていたのだ。
撤退が遅れたことで犠牲者は増えるだろう。
その前日、西側では「ロシアの反体制派指導者」と宣伝されているアレクセイ・ナバルニー(ナワリヌイ)がシベリアの刑務所で死亡したと発表された。
散歩中に気分が悪くなり、意識を失ったとされている。
死因は明確になっていないが、血栓である可能性があるという。
西側での宣伝とは違い、ナバルニーはロシアで人気がない。
支持者は2%程度だとされていたが、今ではほとんどいないだろう。
刑務所へ入られれた理由は財政詐欺。
彼は弟とダミー会社を設立、数千万ルーブルを盗んだとされ、兄のオレグ・ナバルニーは3年半の禁固刑を受け、アレクセイも執行猶予のついた禁固刑を受けていた。
アレクセイの場合、その前、キーロフ州知事の顧問として別のダミー会社を通じて150万ルーブル盗み、執行猶予付きの判決を受けている。
ロシアでも2度執行猶予付きの判決を受けた人はほかにいないようだ。
このときの条件として居住地を変えないこと、月に2回出頭することが決められていたが、2020年だけでも彼の違反回数は6回だ。
そして2023年8月、ナバルニーは再び有罪判決を受けたが、特別体制のコロニーに19年間収容という寛大な措置が取られている。
そしてシベリアへ送られた。
ロシア国内でナバルニーは影響力がなく、ウラジミル・プーチン大統領が恐れるような存在ではないが、西側の支配層にとってはまだ宣伝材料として使える。
その配下にある大手メディアはナバルニーを英雄視する「報道」を展開した。
そうした中、ナバルニーの死が注目されている。
ウクライナのゼレンスキー大統領は彼が「プーチンに殺された」と宣言したが、勿論、根拠などは示されていない。
そうしたメディアが支援するアメリカのジョー・バイデン政権は苦境に陥っている。
これまで大量の武器弾薬を供給、莫大な資金を注ぎ込んできたウクライナでゼレンスキー政権軍が壊滅的な状況で、2月13日にはウクライナ向けの600億ドルを含む950億ドルの対外援助法案が上院で可決されたものの、難産だった。
2月9日にはタッカー・カールソンがウラジミル・プーチン露大統領との2時間以上という長時間のインタビュー映像を公開したが、カールソンの「X」アカウントだけでもアクセス数は2億件を超えている。
そのなかでプーチンはウクライナに軍事介入した歴史的な背景や米英が停戦合意を壊した事実を説明、
天然ガス用パイプライン爆破にも触れたが、
アメリカは選挙で選ばれた人々によって運営されていないとも指摘している。
西側の大手メディアが封印していた話が発信、西側で作り上げられた「邪悪なプーチン」というイメージも薄らいだ。
その前、2月8日に司法省のロバート・ハー特別検察官はジョー・バイデン大統領を機密資料の不正な持ち出しに関する問題で起訴しないと発表したが、その理由は大統領が自分の長男の死亡日を思い出せないような「記憶力の劣る高齢者」だからというもの。
大統領として不適格だと思えるが、選挙で選ばれた人々によって運営されていないアメリカでは「記憶力の劣る高齢者」が大統領でも構わないのだろうか。
ちなみに、ウクライナのハリコフに住みながら同国のクーデター体制を取材していたチリ系アメリカ人のゴンサロ・リラは逮捕され、収監されていたウクライナの刑務所において拷問の上、死亡している。
適切な治療も受けていなかった。
また、ロンドン警視庁の捜査員が2019年4月11日にエクアドル大使館の中で逮捕されたジュリアン・アッサンジはイギリス版グアンタナモ刑務所と言われているベルマーシュ刑務所で拘束されている。
ウクライナ状況報告:憎まれている新司令官-致命的な歩兵不足
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2024/02/post-77a7ad.html
ウクライナのゼレンスキー大統領はウクライナ軍最高司令官ザルジニー将軍を解任した。
ザルジニーはシルスキー将軍に取って代わられたが、シルスキーは勝利の見通しなしに肉挽き器に押し込むことで軍隊に嫌われていたため、やや予想外の選択だった。
ロシア人として生まれたシルスキーはデバルツェヴォ(2015年)、ソレダル(2023年)、バフムート(2023年)の壮絶な戦いに敗れている。
現在アウディーイウカは騒然たる状況で陥落する可能性がある。
噂によると、シルスキーは既にアウディーイウカの部隊を増強するため予備役を命じたという。
ロシアのFAB爆弾(航空爆弾)が彼らを歓迎するだろう。
エコノミスト誌はシルスキーを以下のように評している。
シルスキー将軍は、たとえ人員や兵器の代償が高くとも敵と交戦するのを厭わないという評判がある。
彼は、現役将校から強い反発を引き起こす分裂的人物だ。
彼のプロフェッショナリズムを称賛する人もいれば、部下を怖がらせ、恐怖で支配していると言う人もいる。
彼は大統領の優先事項に疑問を呈する可能性が低い。
彼が国防大臣職を引き受けた後、指揮スタイルを和らげ、権力に真実を語ることを学ばなければなるまい。
この再編は将校が指揮系統の新役職に異動するので混乱を引き起こすだろう。
これら変更がウクライナの戦闘能力を低下させないことが重要だ。
やがてシルスキー将軍が主に防衛のために軍隊を使うにせよ、この国は新たな動員が必要だ。
当面そうすべきだ。
ザルジニーが解雇され、シルスキーが昇進した最ももっともらしい理由についてシンプリキオスが論じている。
なぜ全軍が嫌っているとされる司令官をゼレンスキーが任命するのか自問願いたい。
実際、これはバグではなく「意図的変更」だ。
ザルジニーが解任された理由は余りに強力になりすぎたためで、軍隊と民衆に愛されすぎたことを想起願いたい。
なぜだろう。
理由の一つは、彼が軍隊のために何度も戦ったゆえの可能性がある。
2023年初頭、バフムートから部隊を撤退させるようゼレンスキーに懇願したのを示す文書が流出したが、ヤク漬け総統がスターリングラード防衛戦のロマンチックな妄想に駆られ、象徴的な都市防衛にしたくて、それを拒否した。
夏の壮大な「反攻」の間、ラボティノとマラ・トクマチカ付近の悪名高い死の道で、最初の数回の掃討でレオパルトとブラッドレー隊列が壊滅的打撃を受けた後、スポンサーのアメリカは大いに悔しがり反対したが、ザルジニーは第10軍団の旅団を後退させ、それを控えめに使い始めた。
最近では、ザルジニーが同様にアウディーイウカからも完全撤退させようとしたとされている。
無駄な努力とわかっていることのために兵士を浪費するのが彼は好きではないようだ。
一方、シルスキーは兵員を喜んで粉砕しているように見える。
それで、それはもう明らかになっただろうか?
ゼレンスキーは支配できる最高司令官を必要としているが、その人物は軍隊に広く愛されているわけではない。
機会を捕らえて「キーウに進軍」し、ゼレンスキーを城塞から追い出すために軍隊を使えない人物。
シルスキーは反抗的でなく、人気がなく、カリスマ性がなく、最も重要なことに政治的野心に誘惑されず、ゼレンスキー政権に対して理想的な従属的雑用係という完璧な役割にふさわしいように見える。
ザルジニーが今後何をしようとしているのか、まだ何も語られていない。
彼は軍隊から尊敬されており、「民族主義者」つまりウクライナ・ナチス民兵とも良好な関係を築いている。
彼はゼレンスキーに反対する一部政治家の支持も得ている。
それゆえ、クーデターが、この変化のあり得る結果だ。
昨日、ウクライナ前線でのインタビュー情報で、ウクライナ軍が置かれている全くの修羅場をワシントン・ポスト記事が描いている。
https://www.washingtonpost.com/world/2024/02/08/ukraine-soldiers-shortage-infantry-russia/
ここ数日、前線でのインタビューで、十数人の兵士と司令官がワシントン・ポスト紙に語ったところによると、戦場で攻撃の主導権をロシアが取り戻し、攻撃を強化している今、人員不足が最も重要な問題になっているという。
彼の部隊で現在、ロシア軍の攻撃を食い止めるため最前線の塹壕に配備されている歩兵部隊は40人未満だとウクライナ東部で戦闘中の機械化旅団の大隊長は述べた。
完全装備の大隊は200人以上になるはずだとこの司令官は言った。
通常の状況下では機械化大隊は長さ3kmの前線を保持することになっている。
歩兵が40人しかいないので、それは不可能だ。
枯渇状態の更なる悪化は急速に進むだろう。
彼の部隊の中隊は平均して本来あるべき人員の約35%しか配置されていないと大隊長オレクサンドルは述べた。
2番目の突撃旅団大隊長は、これは戦闘任務を遂行する部隊の典型だと述べた。
負傷から帰還した兵士は含めずに、何人新兵を受け入れたか尋ねられたオレクサンドルは、彼の大隊は過去5カ月間に5人送り込まれたと答えた。
新兵は訓練が不十分な傾向があり、ノウハウが不足しているため負傷したり殺されたりする可能性があるにもかかわらず、援軍がひどく必要とされているため、すぐ戦場に送るかどうかというジレンマを生み出していると彼や他の司令官は述べた。
「全ての根底にあるのは人手不足だ」とオレクサンドルは言う。
「今後どうなるか? 私にはわからない」と彼は付け加えた。
「前向きな可能性はない。皆無だ。それは多くの死、壮大な失敗で終わるだろう。
そして、おそらく、2022年にハルキウ州で敵が陥ったように、どこかで前線は崩壊すると思う」と彼は述べた。
新しいウクライナ動員法は、軍に新兵を補充することになっているが、ウクライナ議会で依然ノロノロ審議中だ。
4月にようやく成立する可能性が高い。
その下で徴集される最初の新部隊が戦闘能力を持つには7月までかかる。
現在のウクライナ軍がそこまで持ちこたえられるか疑問に思うむきもある。
バイデン勝利なら戦争の時代に備えよ 2
バイデン勝利なら戦争の時代に備えよ 10 ~ロシアの政権転覆を呼びかけたバイデン~
ウクライナの生物兵器研究所とコロナ・ワクチン詐欺師が同じ 3 ~バイオバイデン~
アメリカの敵と戦わせる「代理戦争」 4 ~宇に「学徒出陣」や「少年兵」要求~