農林中央金庫がアメリカ国債などの運用で膨らんだ多額の含み損を処理するため、1兆2000億円規模の資本増強を検討 / 商業用不動産の債務は今後2年間で1兆ドルを超える分の満期を迎えて、そのほとんどが破綻すると見込まれている
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「農林中央金庫がアメリカ国債などの運用で膨らんだ多額の含み損を処理するため、1兆2000億円規模の資本増強を検討している」というニュースです。
アメリカがインフレ対策で金利を上げたことで債券価格が下がり、多額の含み損が出たわけですが、
「満期まで持てばなんの問題もない」という意見もあります。
しかし、どうもそう簡単にはいかないらしい。
「農林中金。ポートフォリオ見て唖然。株式3%で債権55%? こいつらホンマにプロか?」
「こいつらはポートフォリオが偏りすぎててこれだけ株が上がってるのに株で儲けられてないのは問題だろ。」
というツイートがありました。
CLO(ローン担保証券)は、信用力の比較的低い企業が金融機関から借りたローンを元に作られた金融商品で、利回りは高いが紙くずになる可能性があります。
2020年6月の記事『持ちすぎキケン?CLOって何』によれば、2000年3月末時点でのCLO投資残高は、
農林中央金庫7兆7000億円、
三菱UFJフィナンシャルグループ2兆3000億円、
ゆうちょ銀行1兆7000億円で、
“なかでも農林中央金庫は「世界最大のCLO保有者」と言われている”ということです。
農林中央金庫は、“利率の高い金融商品を持っていけば何でも買ってくれるので、「ゴミ箱」と呼ばれていた”という話です。
2023年12月18日の記事『“くじら”の死』には、
“農林中金は農林水産業等の組合が保有する金融機関で、非上場です。
農林水産業向けの融資ばかりを扱っていると思いきや、それは17.5%にすぎすポートフォリオの77%は海外に向けられています。
…農林中金は日本円を調達し海外で運用するキャリートレードの本拠地となっていた”
と書かれています。
動画をご覧ください。
“今、長引くアメリカの高金利によって、多くの金融機関が厳しい状況なんです。
商業用不動産の債務は今後2年間で1兆ドルを超える分の満期を迎えて、そのほとんどが破綻すると見込まれています(55秒)。
…リーマンショックの時は住宅用不動産の危機が金融ショックになったわけなんですけど、今回は商業不動産がきっかけになるかもしれないですね(2分6秒)”
と言っています。
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