きなこのブログ

大失業時代が到来しています。大失業の恐ろしさを歴史から学ばなければならない。『大失業は戦争への道につながっている』

岸田首相は統一教会(安倍派)を解体し排除するか 3-4

インドネシアは独立後も、ニューギニアの東半分やバンダアチェの領有問題で、旧宗主国(そうしゅこく。コロニアル・マスター)のオランダと、長く、1960年代まで戦争を続けた。

 

だからインドネシア人は、オランダが大嫌いなだ。

 

ところが、それでも、あとのほうで書くが、500年間の植民地時代にオランダ人と血が混じっているから、複雑なことになる。

 

日本人のように欧米白人とほとんど血が混じらなかった民族は、却(かえ)って世界性が無い、外国語が出来ない、という欠点があるだろう。

フィリピンやベトナムミャンマー(旧ビルマ)は独立後も、ぐじゃぐじゃの内部紛争があったので、まとまりが悪かった。

 

ところが、インドネシアは、さっさと、日本軍の応援で独立出来たので、優れた政治感覚で、スカルノ初代大統領が、アジア・アフリカ会議(A・A会議)」というのを呼び掛けて作った。

 

1955年に非同盟(ひどうめい)で中立国の同盟、理念を打ち出して、世界政治運動を始めた。

アジアやアフリカ諸国に呼び掛けて、バンドン(ジャカルタから140km)でバンドン会議を開いた。

 

そこには、40か国ぐらいが集まった。


バンドン会議の60周年で、習近平たちが、このバンドンの地で、皆で、とぼとぼと、悲しそうに歩いた。

 

多くのインドネシア人が殺されたことへの哀悼と、鎮魂だ。

つい最近2023年10月2日に、このバンドンまでの高速鉄道が開通した。

 

中国の資金と技術である。

 

インドネシア国民は大変喜んでいる。

 

おそらくこの高速鉄道網がさらにスマトラ島とジャワ島2700kmの全部に通すことにだろう。

 

そうなれば、どれぐらいインドネシアの経済が成長することか。

スカルノたちは調子に乗りすぎたのだ。

 

ソビエトや中国側に立たず、同時にアメリカやヨーロッパ先進国側にも立たない、中立のA・A会議という国際運動である。

 

これにアメリカが激しく怒った。

 

それで、前述した1965年の「9・30クーデター」で300万人が虐殺された。 

 

この時からインドネシアは世界政治の地底に沈んだ暗闇に落ちたのだ。

インドネシアには「プルタミナ石油」という巨大な国有の石油会社がある。

 

隣りのマレーシアには、「ペトロナス」という石油・天然ガス会社がある。

 

今、首都クアラルンプールには世界第2位の高さの「大丈夫かよー」と言われている、ペトロナス・タワーがある。

 

 

世界1位を奪ったのは、ドバイの、ブルジェ・ハリファ・タワー(830m、163階建て 完成2010年)だ。

 

 

プルタミナ石油はずっと、三菱、ロックフェラー系が握っている。

 

先述したCIAのクライド・マッカロイが日本で育てたのが、統一教会の大幹部でもある岸信介(きしのぶすけ)である。

アメリカはスカルノ体制をたたきつぶして、日本にインドネシア原油をたくさん輸入させて、サウジアラビアからのもあるが、日本の高度経済成長を実行させた。

 

その前に、1964年までに、日本のすべての石炭の鉱山を廃止した。

 

これを“エネルギー革命”という。

 

だから、インドネシアスカルノは立派で優秀な人物だったが、アメリカにしてみれば、この野郎、許さん、ということだったのだ。

 

中国も当時は、バカだから、その翌年の1966年から、毛沢東が再度権力を握って、文化大革命を始めた。

 

このあとの10年間で、1億人くらいの中国農民が餓死した。


 

だからインドネシア人は、腹の底から深く反省したのだ。

 

この流れに極悪人だった、プラボウォのような軍隊トップの極悪人も加わる。

 

ジョコ・ウィドドが、2015年からプラヴォの家の近くに引っ越して、徹底的に話し込んで、説得したようだ。

「私たちの国は、もうあんな悲惨なことをやってはいけない。

同じ国民どうし対立して殺し合いをやってはいけない。

外国にいいように操(あやつ)られてはいけない。

インドネシアは、世界に向かって理想を主張できる国にならなければならないんだ」

プラボウォを、教え諭した。

 

だから、こいつの顔がどんどんよくなっている。

 

だから今年からもインドネシアが大事なのだ。

このことを、副島隆彦が急いで日本国民に教えておかないといけない。 

 

アメリカの手先のパーどもが、何も知らないくせに、威張っているヘンな国であるのが今の日本だ。


世界の言論を支配しているように自分たちでは思い込んでいる、後ろにを載せる11月21日のFT(フィナンシャル・タイムズ紙)が、その証拠だ。

プラボウォの横に立っているのが、ジョコ大統領の長男、ギブランである。

 

 

このギブランが副大統領になる。

 

奇妙なことに、ジョコの政党与党の「闘う民主党」からも候補者がでている。

 

だけと、もう結果は出ている。

 

ジョコは、スカルノの長女であるメガワティという、元の大統領が、この闘う民主党の党首であるから、もう、彼女たち頭の悪い人間たちを見限っている。

 


だから世界の政治評論では、「ジョコはこれから独裁者になって、上から大統領のプラボウォを操る気だ」という評論が、日本でもFTに倣(なら)って、今から始まるだろう。

 

その程度の足りない頭の記者たちの記事である。

 

自分たち英と米の白人がいつまでも、一番、頭がいいと信じ込んでいる。

私の最新刊の 『中国は嫌々(いやいや)ながら世界覇権を握る』に載せたが、金杉憲治(かなすぎけんじ)という外交官が、インドネシア大使だったのだが、次の中国大使に決まった。



金杉憲治(かなすぎ けんじ)64歳 インドネシア大使から、2023年10月24日には非チャイナ・スクールからは7年ぶりとなる駐中華人民共和国特命全権大使に任命された

金杉は、親米(しんべい。pro-America プロウ・アメリカ)のアメリカの手先の外交官のように思われているが、決してそうではない。

 

これから日本と中国とインドネシアの三角同盟をつくるための、外務省の重要な人材である。

 

つい最近までの、垂英夫(たるみ ひでお)駐中国大使がちょっとひど過ぎた

 

 

垂(たるみ)は、中国に大嫌われながら、中国大使をずっとやっていた。

 

ペルソナ・ノン・グラタータ(好ましからざる人物)として強制帰国させられてもおかしくなかった。

それは、佐藤優(さとう まさる)氏が『外務省ハレンチ物語』(2009年刊、徳間書店)に書いた、ハレンチきわまりない、上月豊久(こうづき とよひさ)駐ロシア大使(外務省の女子職員たちをたくさん犯した)と同じようなアメリカの忠実な手先だ。

 

 

彼ら古臭い外交官の時代が終わろうとしている。

このあとは、私は、急いで、デヴィ夫人の伝記『デヴィ・スカルノ回想記』(2010年刊、草思社。旧姓 根本七保子の回想禄)からたくさん引用したいが、もう皆さんお疲れでしょうから、またにします。

 

 

私は10年前に、デヴィ夫人と握手をして写真もとって、『税務署に痛めつけられた有名人たち』(光文社、2014年刊)という私の本で対談もした。



私は、これから、デヴィの娘カリーナが、オランダ系の夫と産んだ息子が、どれぐらい3か国を繋(つな)ぐのに、重要かが分かる。

 

 

この話は、そのうち書きます。

 


インドネシアはこれから大きく成長する。

 

たとえば、日本の水産の養殖(ようしょく)技術がインドネシアにすでに移転していて、やがて世界の漁獲量の半分くらいはインドネシアになるだろう。

 

今は、大きな高級魚一匹3万円みたいなのが、大きな生け簀(す)に入れられて、東京の“成田漁港”(成田空港)から中国に輸出されている。

 

これからは、インドネシアから中国へ貨物便で高級魚が運ばれていくだろう。

インドネシアは、資源大国でもある。

 

世界第7位の石油と天然ガスの産出国である。

 

だから、日本と中国とインドネシアが同盟を結べば素晴らしいことになる。

 

そのことを一番よく分かっているのが、日本の天皇家である。

 

だから皇室外交をやって、ジョコ大統領夫妻を国賓として招き、そのあと天皇皇后が訪問した(6日間)。

 

私たちは、今年2月のインドネシア選挙をじっとみつめて、東アジアの運命を一緒に切り開くことを考えなければいけない。

 

副島隆彦  記

( 以下は新聞記事の貼り付け)

〇 「両陛下、インドネシアへ公式訪問 17日から、親善目的で即位後初」
2023年6月9日 共同通信

 


インドネシア親善訪問天皇皇后
天皇、皇后両陛下が、6月17~23日の6泊7日の日程で、国賓としてインドネシアを公式訪問されることが、9日の閣議で決定した。

友好親善目的では即位後初の外国訪問となる。滞在中、歓迎行事などに臨み、ジョコ大統領夫妻主催の昼食会で天皇陛下があいさつをする。
陛下がインドネシアを訪れるのは皇太子時代を含めて初めて。今年は日本と東南アジア諸国連合ASEAN)の友好協力50周年に当たり、インドネシアASEAN議長国を務めている。

宮内庁によると、2019年8月に大統領から親書で招請があった。
両陛下は17日午前、羽田空港から出発し、午後に首都ジャカルタに到着する。
国賓としてインドネシアを訪問中の天皇皇后両陛下は、日本時間正午頃、そろってボゴール宮殿に到着し、大統領夫妻の出迎えを受けられました。

 


〇 「両陛下、インドネシア大統領夫妻とご会見」
2022年7月27日 産経新聞
天皇、皇后両陛下は27日、来日していたインドネシアのジョコ大統領夫妻を皇居・御所に招き、会見された。

両陛下がお二方で外国の賓客との会見に臨まれるのは令和元年12月以来となる。
午後4時ごろ、スーツ姿の天皇陛下と、和装の皇后さまは御所の前に並んで大統領夫妻をお迎えに。

陛下は平成27年に大統領夫妻と面会しており、「再びお会いできてうれしく思います」とあいさつされた。
宮内庁によると、陛下は会見で、インドネシアでの新型コロナウイルス感染症の状況や気候変動の影響についてご質問。

ジョコ大統領が森林火災対策などに取り組んできたことを説明すると、敬意を表されていたという。
両陛下は会見を終えた後、御所の前で大統領夫妻の車が見えなくなるまで手を振って見送られた。


(転載貼り付け貼り終わり)


両陛下、インドネシア大統領夫妻と皇居・御所で会見(2022年7月27日)


副島隆彦 拝

 

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